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CODY SIMPSON

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/10/24   21:30
更新
2011/10/24   21:30
ソース
bounce336号(2011年9月25日発行号)
テキスト
文/村上ひさし


14歳の〈ポスト・ビーバー〉が日本デビュー!!


 

 

まずは要点から。オーストラリアはゴールドコーストの出身で、歌はもちろん、ギターも弾けるうえに曲作りもこなす14歳。ジェイソン・ムラーズなどのカヴァーをYouTubeにアップしたところ、それを観ていたく感動したUSのプロデューサー氏(ジェイ・Zやミッシー・エリオットを手掛けるショーン・キャンベル)からお声が掛かり、デビューすることに……。どこかで聞いたことのあるような話だけれど、このコーディ・シンプソン、あれよあれよと人気を獲得して気付けば〈ポスト・ジャスティン・ビーバー〉の最有力候補にまで昇り詰めているのが凄いところ。

昨年末にUSでリリースされたファースト・ミニ・アルバム『4U』の収録曲も含むこの日本デビュー・アルバム『Coast To Coast』には、ビーバー君やクリス・ブラウンでお馴染みのナスリらがビートの効いたキラー・チューンを提供。どこを切っても爽やか度200%。ピュアで真っ直ぐな歌声がキュンキュンと胸に突き刺さってくるのは、やはり海辺育ちゆえの特長だろうか。“Angel”“Not Just You”などのゆったり&のほほん系にもウットリ。潮風の香りと共にひと夏の思い出が蘇る。


 

コーディのライヴァルたちを紹介

 

MIGUEL GUERREIRO 『Eu Nasci Para Cantar Espacial』 ライス(2010)


〈消臭力〉のTVCMで人気の12歳は、ポルトガル本国のコンテストで優勝したプロの歌手。道理で上手いわけだが、最大の魅力はお子ちゃまらしく一生懸命に歌うところだ。今秋お目見えするJ-Popカヴァー集の前に、このたび日本盤化されたばかりの異国情緒豊かなオリジナル作をオススメ。


 

FUGATIVE 『Crush』 Ministry Of Sound/Village Again(2011)


UK出身の白人ラッパーは17歳。ボーイズ・バンドにいそうな甘チャラいルックスを武器としたUKアーバン界の新アイドルだ。この日本デビュー・シングルでは、“Tokyo Girls”なんて曲も収録していたりしてサーヴィス精神旺盛だ。


 

GREYSON CHANCE 『Hold On 'Til The Night』  Eleveneleven/Maverick/Streamline/Geffen(2011)


ピアノの弾き語りで老若男女を泣かせた〈天使の歌声〉は14歳。ここまでピュアでソウルフルなヴォイスの持ち主は、もはや神童と呼んだほうがいい。この初作では高尚な雰囲気すら漂わせながらダイナミックに攻め上げる。


 

STEPHEN JERZAK 『Miles And Miles』 Universal Republic(2011)


みずからアイドル宣言している新種のポップスターは19歳。自分で曲を作り、動画をアップし、歌手ごっこをしているうちにアルバム・デビューへの切符をゲット。ついにはレイトン・ミースターとデュエットまで。