アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 作品ごとに良作を発表し続けているにも関わらず、なかなかスポットを浴びない……そんなアーティストたちを、Ametsubが独断と偏見で紹介します!!
[ 今月の一枚 ] YAGYA 『Will I Dream During The Process?』 Sending Orbs
アイスランド出身、ADALSTEINN GUDMUNDSSONによるソロ・プロジェクト。
現在までに、ドイツのミル・プラトーから1タイトル、
ケトル主宰のセンディング・オーブスから2タイトルをリリースしています。
浮遊感漂うダブ処理を施したディープな環境音を巧みに採り入れ、
ガス、ベーシック・チャンネルとはまた違ったダブ・テクノ/エレクトロニカの側面を見せています。
幻想的なアイスランドの空気を肌で感じ取れるような美しさで、
どの作品もハズレのない内容です。
個人的には2枚目の『Will I Dream During The Process?』をもっとも聴いており、
エッジの効いたビートとアナログライクな音響処理が他の2作品と比べてとても独特
で、
聴いていて退屈さを感じさせません。
彼の家に遊びに行った時には、
歌モノの作品やオールドスクールなドラムンベースといった楽曲も作っていて、
しかもそのすべてがクォリティーも高くハイセンスなものばかりでした。
これからの季節と相性の良い音楽を作り出すアーティストの一人です。
▼ヤギャの関連作品
左から、ヤギャのサード・アルバム『Rigning』(Sending Orbs)、ヤギャの楽曲が収録されたコンピレーション・アルバム『Duskscap Not Seen』(nothings66)。註:2011年10月14日現在、『Rigning』は神戸店でのみお取り置きが可能です。
PROFILE/Ametsub
東京を拠点に活動する電子音楽家。現在までに2枚のフル・アルバムを発表しており、2作目『The Nothings of The North』(PROGRESSIVE FOrM)は、坂本龍一の〈2009年のベスト・ディスク〉にも選出され、ドイツのミル・プラトーからもリリースされている。その他にも、リミキサーや DJ、Jimanica(d.v.d、world's end girlfriend)とのコラボ作品の発表をはじめ、多岐に渡って活動中。12月にはプラッドの来日公演への出演も決定! 今後のライヴ予定など、最新のスケジュールについてはオフィシャルサイトをご覧ください。