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【第3回】——Negicco、LinQ、しず風

ローカル・アイドルとは何か?

連載
ZOKKON -candy floss pop suite-
公開
2011/11/29   18:30
更新
2011/11/29   18:30
ソース
bounce 337号 (2011年10月25日発行号)
テキスト
文/出嶌孝次

 

単に地域密着という意味ではSKE48やNMB48のような人たちもいるわけですが、一般的にローカル・アイドルといえば、中央集権的な組織の延長にない人たちをさすことが多い模様です。となると、そう括られる人たちが一般的になったのは2000年代前半のことでしょう(各自治体の〈ゆるキャラ〉ブームとシンクロしているのも興味深いです)。例えばNegiccoの“For a long time”も収録されたコンピ『もぎたて アイドル発見伝』(2006年)をチェックしてみると、その時点で逸材が各地に定着していたこともわかります。ただ、そうやって広く聴かれる場に音源を残せる人はまだ多くなく、インディーでも作品が一般流通されている大阪のMarryDoll(現在は上京)や仙台のDOROTHY LITTLE HAPPY(現在はメジャー)、松山のひめキュン フルーツ缶のような例は稀。まだ埋もれたままの良曲は各地に存在するのでしょう……てなわけで、LinQの前作“ハジメマシテ”のタワレコ流通は喜ばしいですし、T-Paletteの新作ラッシュにはそういう意味合いもあるわけですね。

 

▼関連盤を紹介。

左から、11月9日にリリースされるSKE48のニュー・シングル“オキドキ”(avex trax)、2006年のコンピ『もぎたて アイドル発見伝』(ビクター)、MarryDollの2011年のシングル『走れ! 全力少女/強引 Your Way』(D-MIX)。右上から、DOROTHY LITTLE HAPPYの2011年作『デモサヨナラ』(avex trax)、ひめキュン フルーツ缶の2011年のシングル“8分の1のブレス”(MAD MAGAZINE/duke)、LinQの2011年のシングル“ハジメマシテ”(LinQ)