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EMERALD GRAIN

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/12/14   00:00
ソース
bounce 339号(2011年12月25日発行号)
テキスト
文/佐藤一道


エメラルズのメンバーが続々とソロ作を発表!


クリーヴランドの電子音響トリオ、エメラルズ。CD-Rやカセットテープなどこれまでに膨大な数の作品を発表してきた彼らは、エディションズ・メゴからの『Does It Look Like I'm Here?』(2010年)が高い評価を受けて一躍注目を集める存在に。そんななか、ギタリストのマーク・マグワイアとエレクトロニクス担当のスティーヴ・ハウスチャイルドのソロ作がそれぞれリリースされた。

まずメゴからの登場となったマークの『Get Lost』。過去のソロ作品と同様にアンビエントなギター・インストが中心だが、エレクトロニクスを絡めたマニュエル・ゴッチング系の曲があったり、自身の歌を披露したりと、新しい要素も含めながらさまざまな表情を見せてくれる。

一方、スティーヴの『Tragedy & Geometry』(タイトルはギリシャ神話の女神の名前に由来)は、ディアハンターでもお馴染みのクランキーから。壮大なコズミック・チューンや流麗なシンセ・フレーズが流れていく楽曲まで、終始穏やかなドリームスケープを展開。併せて聴くと、エメラルズの構成要素が浮かび上がってくる。

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