アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! プラスティック トゥリーは、メンバー4人が交代で今昔名盤夜話をお届けします。第11回の担当はナカヤマアキラ!!
[ 今月の夜話盤 ] FRANK ZAPPA 『Joe’s Garage Acts I II & III』 Zappa
ギタリストのナカヤマアキラです。
明日(2011年12月9日)は台湾でライヴということで、
この文章は台湾のホテルで文豪よろしくガリガリ書いております。
〈あぁ遊びに行きたいなぁ、マッサージに行きたいなぁ〉等々の欲望は、
いまは二の次、いや三の次です。
別に締め切りが迫ってるわけでもないので、ゆっくりしてくればいいんでしょうし、
それにミュージシャンってのは、何事もギリギリに取り組んでこそ良いものが出来る!
……そう思うんです。
だったらなおのこと、締め切りまで書かなきゃいいんじゃないかって?
そうだね! その通りです(笑)。
参ったね、こりゃ。もうオススメ書いちゃお。
今日、道中で聴いてきたのですが、
フランク・ザッパの『Joe’s Garage Acts I II & III』はいかがでしょうか?と。
CDを聴くだけでも十分なんですけど、ブックレット片手にじっくり聴くのをお勧めします。
歌詞がどうこうってわけではないんですが、ブックレットを読みながら聴いていると、
なぜかサウンドトラックを聴きながら、本でも読んでる気分になります(笑)。
個人的には〈Act I〉の5曲目“Wet T-Shirt Nite”あたりから、かなり熱い気持ちになります。
きっとブックレットを読まないで演奏だけ聴くからなのでしょう。
確かブックレットを片手に聴いた時は、演奏の凄さはどうでもよくなるほどに
〈ある意味すげえ歌詞だ〉とだけ思っていたような気がします。
話は逸れますが、このアルバムで参加しているヴィニー・カリウタというドラマーが大好きでして、
なんだったらオススメの理由はヴィニー・カリウタが好きだから、ってことにしても良いくらいです。
しかしまぁ……フランク・ザッパの音楽の参加ミュージシャンは、ホントに凄腕揃いです……というような感じでお疲れ様でした!
PROFILE/プラスティック トゥリー
有村竜太朗(ヴォーカル)、長谷川正(ベース)、ナカヤマアキラ(ギター)、佐藤ケンケン(ドラムス)から成る4人組ロック・バンド。昨年末にレーベル移籍を発表した彼らですが、さらに2月29日にはニュー・シングル“静脈”(FlyingStar)を4形態でリリースすることが決定。また、3月からは春の全国ツアー〈青の運命線〉がスタート! ファイナルは4度目の日本武道館公演〈テント③〉となります。そんな4人の最新情報についてはオフィシャルサイトをご覧ください。