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ひよこNo.46 friendly hearts of Japan

連載
ROCKひよこ組
公開
2012/06/13   00:00
ソース
bounce 345号(2012年6月25日発行号)
テキスト
文/タマコ


タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!



FriendlyHeartsOfJapan_A


みなさ〜ん、コ〜ンニチハ〜☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉の担任、タマコです。チャルブタカムニダ〜。最近のタマコはNHK〈テレビでハングル講座〉を観られてないので、欲求不満ですぅ。はあ……喋りたい。ということで、今回のひよこちゃんは、初作『friendly hearts of Japan』(鳥獣虫魚)を発表したニッポンの良心3人組、friendly hearts of Japanです! 結成されてからしばらく経つバンドで、やっとちゃんと作品を出した!って感じなんですって。

「曲はずいぶん前に出来ていたのでずっと出したかったのですが、レコーディング途中で揉めるのを避けたりしているうちにこんな感じになっちゃいました。ただ林谷さん(鳥獣虫魚オーナー)との出会いは決定的でしたね」(吉田弘志、ヴォーカル/ギター:以下同)。

廃屋を改造して作ったスタジオでレコーディングしたというそのサウンドは、〈のほほん〉という言葉がぴったり! 雰囲気は奥田民生さんにも通じますが、音はより洗練されたネオアコ〜ギター・ロックといった感じです。ちょっとザラッとした音質で、なんだか素敵ムード♪

「自分たちのスタジオがあるのは……ダラダラしてしまいますよ。誰も時間通りに来ない! 今回の曲はどれも昔からあったもので、曲を作った当時、僕が無職だったのと、とりあえず〈普通の歌〉が歌いたかったので、そんな感じが作品にも出ればと思っていました」。

ヴェルヴェッツが好きだという彼らしい、翳りのあるところもイイ! そんななか、ポツンとラモーンズ風味の脱力パンク・チューンもまぎれてたり……。

「曲はほとんど僕が書いていますが、それはドラムのかわら(恭平)によるものです。僕は人の曲はあまり歌えないんですけど、彼の曲は歌いやすくて結構気に入っています。かわらの車に乗るとラモーンズとギターウルフがやたら流れてくるんですが、大好きなものはしょうがない(笑)。みんなも大好きでしょ?」。

DA.YO.NE! では最後に、良心さんの野望は……?

「せっかくなので世界中の人たちに聴いてもらえたらと思います。で、ライヴに誘ってくれたら嬉しいです。パリの人、お願いします」。 世界中じゃないじゃん! パリジャン! ではアンニョ〜ン!



ひよこ組のおともだち



マリリンモンローズ 『映画館』 オモチレコード

モンロー感は……ない! 歌は正直……ですが、THEラブ人間とかが好きならオススメの、中央線沿線風味のローファイ・フォーキーな音(でも意外にギターがノイジーだったり)で、キュアー(の明るい曲)っぽいのもイイですね! 

 

UCARY & THE VALENTINE 『TEENAGE JESUS』 SMALLER

THE DIMで活動していたUCARYちゃんがソロ・プロジェクトで初作をリリース。會田茂一をプロデューサーに迎え、80s……というか、TM NETWORKがよりロック化したらこんな感じ?って音がカッコイイ。

 

tricot 『小学生と宇宙』 BAKURETSU

アレ……9mm!? 冒頭から端々に出てくる既聴感にはびっくりですが、9mmや凛として時雨あたりに限りなく近いものがありますよ。こんなジャケだからコミカルな人らかと思ったら全然でした! それにしても、なんで小学生? なんで宇宙?

 

root13. 『6月の花嫁』 TOWER RECORDS

昨年のミニ・アルバムに続く、タワレコ限定シングル。みんながジャケからイメージするであろうナイーヴでセンシティヴな感じ……まんざら間違ってないかもですよ! “正しい手首の切り方”なんて……親御さん、取り扱い注意ですよ!