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THE CHEEBACABRA

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/06/20   00:00
ソース
bounce 345号(2012年6月25日発行号)
テキスト
文/池田謙司


LAの地で育まれた未来派のバレアリック・フュージョン集団が一挙に日本盤で登場!



10代の頃から、ダスト・ブラザーズの下で仕事をしていたというチーバカブラ。ダスト・ブラザーズといえば、ベック『Odelay』、ビースティ・ボーイズ『Pauls Boutique』、はたまた映画「ファイト・クラブ」などの音楽を手掛けきた敏腕プロデューサー・チームなだけに、そこで培われた彼のセンス溢れるサウンド・プロダクションは相当なモノだ。

2003年に初作、2006年に2作目を発表して以降はしばらく沈黙していたが、久々に新作『Pass The Information』をリリースした。TOTOのマイク・ポーカロやパーカッションのマエストロであるジョニー・コンガなど実力派ミュージシャンたちを招いて、未来派フュージョン・ジャズ・ファンクを作り上げており、普通のフュージョンからLAビート・シーンのあれこれ、バレアリック好きにまでアピールする懐深い内容。ともすれば一部の好事家だけのものになってしまいがちだが、それは非常にもったいない!



▼新作と同時にリイシューされたチーバカブラの作品。

左から、2003年作『Metamorphosis』、2006年作『Exile In The Woods』(共にMackrosoft/CATUNE/OCTAVE)