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太平洋の神話世界

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公開
2012/06/29   13:26
ソース
intoxicate vol.98(2012年6月20日発行号)

Ayuo

神話と現代科学をテーマにした人間と女神の愛の物語

今度の7月14日に演奏されるAyuoの作詞・作曲した音楽劇『ハワイ神話ーペレ』は人間と女神の間に起きる太平洋神話の愛の物語です。女神ペレは火山と地震の女神。神話の話では、女神ペレが人間ロヒアウに対して抱く恋心とロヒアウと女神ヒイアカの愛が人間界と異次元で事件を起こしてしまいます。それによって地震や津波が起きてしまいます。ハワイ神話の世界では、時空はいくつかの次元が重なっていると考えられています。そして、人間と神の間で起きる愛と恋心が、地球上に起きる破壊と再生につながっています。この神話はまた、今現代科学では世界は5次元まで証明出来ると語られている事とも共通点を感じさせてくれます。この作品を作りながら、人間と現代科学、神話、そして、現代社会での愛の様々な要素を考えたいと思いました。

この人間ロヒアウと女神ヒイアカとの愛は『ロミオとジュリエット』や『トリスタンとイゾルデ』を思い出させるところがある。その為、ワーグナーのオペラ『トリスタンとイゾルデ』のアレンジも含め、実験音楽や現代音楽の要素、そしてケルト・ハープやコルナミューズ等の中世時代からの楽器を使った中世音楽やトラッドの要素が入っている新らしい音楽、言葉の朗読とダンスとなりました。一曲のみハワイのフラの古典曲の弦楽四重奏のアレンジが含まれます。

ポリネシアを広く旅をした詩人・エッセイスト管啓次郎の語るペレの詩と言葉。そして、第一部では、まず最初に日本では太平洋神話と老古学の第一人者である、後藤明教授のレクチャーがあります。旧モンゴロイドたちがどうカヌーだけを使って、台湾や沖縄の周辺から南に渡り、そこからどうやってハワイ諸島に向かって行ったか、について語ります。

ハワイ神話には縄文時代の日本文化ともつながりがあります。是非見にいらしてください。入場無料です。

『太平洋の神話世界』 

Ayuo and Seashell String Quartet + 天野美和子 (ダンス)によるハワイ神話『ペレ』に基づく歌、語り、ヴァイオリン等の弦楽器演奏とダンスの音楽劇。
作詞・作曲:Ayuo
7/14(土) 13:30開演 第一部は後藤明(南山大学人文学部人類文化学科教授・同大学人類学研究所長)によるレクチャー
入場無料 先着500名
申込方法:http://academy.meiji.jp/course/detail/676/
会場:明治大学駿河台キャンパス(御茶ノ水) アカデミーコモン3F アカデミーホール


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