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MUDDY & STONES

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/07/18   00:00
ソース
bounce 346号(2012年7月25日発行)
テキスト
文/桑原シロー


シカゴ・ブルースのレジェンドとその〈息子たち〉による奇跡的なステージがついに映像化!



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1960年のロンドンでの出来事。幼なじみのミック・ジャガーがあるレコードを小脇に抱えているのを目にしたキース・リチャーズが声をかけた。そのレコードとは、〈シカゴ・ブルースの父〉と呼ばれるマディ・ウォーターズの名盤『The Best Of Muddy Waters』だった。この件があって2人は急速に接近、やがてマディの“Rollin' Stone”から名を取ったグループを始動させ、後に天下を取る——言わば、ローリング・ストーンズにとってマディは生みの親とも言える存在。そんな両者が同じステージに立った歴史的な映像作品『Live At Checkerboard Lounge』が、ストーンズのデビュー50周年の今年、31年の時を経て蔵出しされた。

81年、場所はシカゴの小さなブルース・クラブ。客席にいたミック、キース、ロン・ウッドをマディがステージに呼ぶ。そこからめくるめくブルースの宴が展開していくわけだが、少年のような瞳でブルースの巨人を見つめるミックをはじめ、〈息子たち〉が終始畏敬の念を持って接しているのがはっきりと窺えて感慨深い。まさに〈ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ〉なセットリストも最高で、なかでも“Manish Boy”はキースとロンのギターがワイルドに絡み合う白熱のセッションが繰り広げられ、本編のハイライトと言っていいだろう(ジュニア・ウェルズの飛び入りも!)。この2年後に66歳でこの世を去ったマディ。これは彼にとって生前最後の公式ライヴ映像となるはずで、すべてのブルース・ファンにとって正座モノの作品であることは間違いない。

なお、日本盤はこの日のステージを完全収録した2枚組CDとのセットなのでありがたさも倍増だ。ストーンズのみんな、こんな素敵な作品をありがとう。そして50周年おめでとう。



▼関連盤を紹介。

左から、マディ・ウォーターズのベスト盤『Icon: Muddy Waters』(Geffen)、ローリング・ストーンズの2008年のライヴ盤『Shine A Light』(Polydor)

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