アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 台湾のバンド・透明雑誌のホン・シェンハオ(ギター/ヴォーカル)が自身のルーツ盤を紹介します!!
SUPERCHUNK 『Majesty Shredding』 Merge
98年、当時高校1年生だった僕はクラスメイトの影響でダイナソーJr、ニルヴァーナ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ペイヴメント、ウィーザー、ガイデッド・バイ・ヴォイシズ、そしてスーパーチャンクといったオルタナティヴ・ロックを聴きはじめた。
その後エレキ・ギターのサウンドにどんどんハマっていった僕の生活は音楽一色になり、スーパーチャンクの『Slack Motherfucker』が毎朝のテーマソングとなった。僕は片時もイヤフォンを離さず、音量をMAXにして自分自身と外の世界とを隔離していた。
こんなふうに没頭するのは子供っぽいと言われてしまうかもしれないけれど、当時の僕にとってはとても楽しい時間だった。
それから12年後の2010年、僕はついに自分のバンドでアルバムをリリース。スーパーチャンクも実に9年ぶりとなる9枚目のアルバム『Majesty Shredding』を発表した。
メンバーの交替や解散・再結成などということは一切せずに、ずっと変わらぬエネルギーを持って制作し続けることはとても貴重なことだと思う。
マック・マクガワン(ヴォーカル)の高音には相変わらずヴァイタリティーがあるし、味わい深いメロディーとギター・リフはこのバンドが変わらず得意とするところで、すべてが9年前そのままのスーパーチャンクだった。
『Majesty Shredding』のリリース後、僕はまたさらに彼らが好きになった。僕も彼らのように、常に初心を忘れずに制作し続けていきたいと思う。
▼以下、原文
1998年,當時的我是高中一年級的學生
因為班上要好同學的緣故,我開始接觸當時所謂的「另類搖滾」音樂。
Dinosaur.Jr、Nirvana、Teenage Fanclub、Pavement、Weezer、Guided By Voices…以及Superchunk。
電吉他破音中毒越來越深的我,開始過著浸淫在音樂世界裡的生活,
「Slack Motherfucker」這首歌變成了我每天起床上學時的主題曲。
幾乎無時無刻都戴著耳機,將CD Player轉到最大的音量把自己和外界隔離起來。
也許這樣的沈溺對於別人來說是一種幼稚的樣子,
但對於青少年的我,那是很快樂的時光。
十二年後的2010年,我終於發表了第一張自已樂團的專輯,
Superchunk也在同年發行樂團的第九張專輯「Majesty Shredding」。
沒有經歷過老團常面臨的人員替換、解散/重組,
一直持續維持著同樣的能量創作下去真的是一件非常難得的事情啊。
Mac McCaughan的高亢嗓音依舊散發著活力,
雋永的旋律和吉他Riff則是Superchunk不變的拿手好戲,
一切都還是跟當初一樣,
他們就是Superchunk。
在「Majesty Shredding」這張專輯之後,
我又更加的喜歡他們了,
我希望我也可以像他們一樣一直保持初衷的創作下去。
透明雜誌/洪申豪
PROFILE/透明雜誌
ホン・シェンハオ(ギター/ヴォーカル)、チャン・シェンウォン(ギター)、シュエ・ミンホン(ベース)、タン・スージェイ(ドラムス)から成る4人組。2006年に台湾で結成。2007年に自主制作でファースト・アルバム『我們的霊魂楽』を発表。2011年、同作に新録曲を追加した日本仕様盤(邦題〈僕たちのソウルミュージック〉)をリリースし、それを引っ提げたジャパン・ツアーも行うなど注目を集める。今年行われた〈下北沢インディーファンクラブ〉をはじめ、日本のイヴェントへも精力的に参加。そして7月に日本メジャー・デビューEP『透明雑誌FOREVER』(EMI Music Japan)を発表。10月20日には京都KBSホールで行われる〈BOROFESTA〉への出演が決定している。その他詳しい情報はコチラへ!