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【第15回】――マイケル・ジャクソン

連載
ハマ・オカモトの自由時間
公開
2012/10/31   00:00
更新
2012/10/31   00:00
ソース
bounce 349号(2012年10月25日発行)
テキスト
構成/編集部


ハマ・オカモト先生が聴き倒しているソウル〜ファンクを自由に紹介する連載!



【今月の課題盤】 MICHAEL JACKSON 『Bad: 25th Anniversary Deluxe Edition』 Epic/ソニー (2012)

今回は、9月にリリースされたばかりのマイケル・ジャクソン〈Bad25周年記念盤〉を紹介します。この連載をやっているタイミングで、こういったメモリアル盤が出るなんてなかなかないですし、これは逃せないですね。僕はいちばんいろいろ入っていて大人価格の〈Deluxe Edition〉を手に入れました! これには87年作『Bad』のオリジナル音源のリマスター盤に加えて、未発表音源などを収めたディスク、さらに単体でもリリースされている88年のウェンブリー・スタジアムでのライヴDVD(とCD)が入ってます。DVDはマイケルが個人的に家で観るためだけに保管しておいたマスターをソフト化したっていう初公開の映像(マイケルは当時29歳)。“Smooth Criminal”であのパフォーマンス(〈ゼロ・グラヴィティー〉)をしない時期ですね。マイケルのライヴ映像はあまり世に出ていないので貴重だし、これでどんだけすごいパフォーマーだったかっていうのが実感できます。日本盤は横浜の“Bad”がボートラになってたり(『Bad』を引っ提げた87年のツアーにおける横浜スタジアム公演から、“Bad”“I Just Can't Stop Loving You”を収録)、日本人に嬉しい要素もありますよ。あと、まだ最後まで読めてないんですが、レコーディングやショートフィルムの秘話などが載ってるブックレットが入ってて、それもおもしろそうなんですよね。ちなみにジャケと同じデザイン&サイズのステッカーも入ってました(笑)。

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女装もしちゃってます(“ラブソング”PVの話)!

映画「This Is It」でわかったのが、彼は楽器は弾けないけど全パートを自身でディレクションするんですよね。すでにすべて頭のなかで音が鳴ってる……それは凄いなって思いながらリマスターされた“Bad”を聴くと、リズム・セクションへのこだわりがすごくあるのを感じました。幼い頃からジャクソン5〜ジャクソンズとしてソウル畑で活動してきたマイケルらしいこだわりだと思います。やっぱりソウル/ファンクはリズム・セクションが大事ですから。岡村靖幸さんもそういうマインドだと思うんですよね。とにかくベースの音がデカイからベースラインを覚えちゃう。

あと、“I Just Can't Stop Loving You”のフランス語ヴァージョンなんていうのも入ってるんです。そういうのってビートルズもたくさんやってるし、日本でもジュリーとかピンクレディーも別言語でリリースしてるのでそんなに驚くことでもないんですが、普通に聴いてたらあまり縁がないですよね。言語違いヴァージョンの気持ち悪さもおもしろいので、これを機会にぜひ聴いてみてほしいです!



PROFILE/ハマ・オカモト



OKAMOTO'Sのヒゲメガネなベーシスト。10月31日にニュー・シングル『ラブソング/共犯者』(ARIOLA JAPAN)がリリース! また、黒猫チェルシーとの2マン・ツアーやイヴェント出演も続々と! 詳しくは〈www.okamotos.net〉へGo!