アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! Wiennersの玉屋2060%は、とにかくどこか遠くに連れてってくれる音盤をセレクトします!! 第1回は宇宙編!!
ROVO 『PYRAMID』 dohb
一発目から、だいぶ遠いところに連れてってくれる一枚です。
大阪アンダーグラウンド・シーンの重要人物、
山本精一率いる人力トランス~ダンス・ミュージック・バンドの最高峰、
ROVOによる1曲入魂、ワントラック47分のEP。
ストリングスのような、女性のコーラスのような真っ白い音から始まり、
ネイチャーなリズムが上下左右から押し寄せては引いていき、
それが繰り返すたびにそのグルーヴが描く弧はどんどん巨大になってゆく。
誇り高いパーカッションは大地の神のようだし、
揺れるトランペットは空間が歪んで出現したブラックホールのよう。
リフレインするブレイクビーツが地鳴りのようなベースとリンクして、
その上をギターやシンセが飛び回る、
まるで無重力状態にいるかのようなアンサンブルは必聴。
宇宙創生を音にしたら多分こんな感じなんじゃないかなーってぐらい神々しいです。
そんな感じで今回は宇宙創生タイムトラベル盤、ROVOの『PYRAMID』でした。
PROFILE/玉屋2060%
2007年に結成された4人組ロック・バンド、Wiennersのヴォーカル/ギター担当にしてメイン・ソングライター。2010年にファースト・アルバム『CULT POP JAPAN』を発表し、以降は2011年にミニ・アルバム『W』、2012年にシングル“十五夜サテライト”、セカンド・アルバム『UTOPIA』(wns)とコンスタントにリリースを重ねながら、今年はでんぱ組.incに楽曲提供も。また直近では、TGMXのキャリアを振り返るCD+書籍「TGMXの音楽関係」に『CULT POP JAPAN』収録の“Idol”がコンパイルされている。その他、今後のライヴ情報などはオフィシャルサイトをチェック!!