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【第17回】――ライト・オブ・ザ・ワールド

連載
ハマ・オカモトの自由時間
公開
2013/02/01   21:00
更新
2013/02/01   21:00
ソース
bounce 351号(2012年12月25日発行)
テキスト
構成/編集部


ハマ・オカモト先生が聴き倒しているソウル〜ファンクを自由に紹介する連載!



【今月の課題盤】LIGHT OF THE WORLD 『Round Trip』 Ensign/EMI Gold (1980)

今回はライト・オブ・ザ・ワールドの80年作『Round Trip』を紹介します。このグループは土岐麻子さんに教えてもらうまで全然知らなかったんですが、後にUKアシッド・ジャズ・シーンの顔役となるインコグニートのリーダー、ブルーイらが70年代に結成していたジャズ・ファンク・バンド。ただ、この作品の時にはもうブルーイは脱退しているようです。サウンドはもっと古めかと思ってたんですが、わりと80年代寄りなんですよね。やってることは古いけど、聴き心地は新しいというか。ホーンもバリバリ入ってて、タワー・オブ・パワーのおしゃれ版みたいな感じです。これまで60〜70年代のものをわりと多く紹介して、その時代のソウル〜ファンクって、陰湿……というとちょっと違うかもしれませんが、音が怖いんですよね、陽気さがあまりない。でも、これは超前向き! アッパーです。特にこの作品はそういう曲が多いですね。夏のビーチ・サイドが似合いそうですけど、ここでのキラキラした感じはいまのような寒い季節でもいいんじゃないでしょうか。

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持ってるつもりです

60〜70年代って、どのミュージシャンも基本はフェンダーとかギブソンといった老舗メーカーの楽器を使ってたんです。でも70年代後半からメーカーがどんどん増えて、作られる音像も変わってきていた時代。楽器が変わると、音の聴こえ方ってこんなに変わるんだっていうのがすごくわかりやすい作品ですね。サウンドのタイトさもどんどん上がってきて、この頃には〈演奏上のミステイクもカッコイイ〉というかつての考え方はなくなっていたと思います。リズム隊はバッシバシだし、ホーン隊もパッキパキ。80年代は徐々にソウル〜ファンク界隈にも打ち込みが導入されるようになりますが、そうなるスレスレな感じがこのアルバムにはあるんじゃないかと。まあ、いろいろ言ってきましたが、結局これの何がイイって全曲通してイイんです(笑)。そういうのってなかなかないじゃないですか。

いま流通している『Round Trip』はリイシュー盤で、ボーナス・トラックとしてライヴ盤やリミックスがいっぱい入ってます。ジャケットもカッコイイですよね。ちなみに、ここに収録されている“London Town”という曲の冒頭で、〈キーンコーンカーンコーン〉っていう学校のチャイムによくあるフレーズが鳴るんですけど、あのチャイムの元ネタって何なんですかね? コレですか?
*編集部注:コレではなくて、ロンドンにあるビッグ・ベンが奏でる音〈ウェストミンスターの鐘〉のメロディーが元と言われているようです



PROFILE/ハマ・オカモト



OKAMOTO'Sのヒゲメガネなベーシスト。2013年1月23日にはついにニュー・アルバム『OKAMOTO'S』(ARIOLA JAPAN)がリリース! 別掲で新作のインタヴューを掲載しているので要チェック! その他最新情報は〈www.okamotos.net〉へGo!

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