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Wienners・玉屋のGREAT JOURNEY 2060%(第5回)

連載
皿えもん
公開
2013/03/15   18:00
更新
2013/03/15   18:00
テキスト
文/玉屋2060%(Wienners)


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! Wiennersの玉屋2060%は、とにかくどこか遠くに連れてってくれる音盤をセレクトします!! 第5回はフェラ一族のアフロビート創生探訪



Wienners・玉屋のGREAT JOURNEY 2060%(第5回)



FELA KUTI 『Expensive Shit』 Editions Makossa



今回は、アフリカはナイジェリア、アフロビートの創始者、フェラ・クティとその息子たちを紹介します。

38年にナイジェリアで生まれてから97年にエイズをもとにした合併症で死去するまでのフェラの歴史は、黒人差別に端を発した政治運動の歴史でもあり、弾圧との戦いの証でもあり、そして、彼から放たれる音楽は誇り高きレベル・ミュージック。

ファンクやジャズを独自解釈し、多くのパーカッションやブラスバンドで表現するアフロビート。アフリカ起源のその強靭なビートは野生的で原始的、大地を感じるグルーヴには本能に違い感覚で反応してしまい、身体が自然とリズムを刻んじゃいます。

それに乗っかる彼の歌声がまた太く力強く、なんか怒ってる!
彼から発せられるエネルギーはとてつもないものがあります。

そんな彼の息子であるフェミ・クティとシェウン・クティ(母親違い)もまた親父のバンドを引き継いで、ただいま現役で活動中。
こちらも強靭なビートで、かつ、やっぱりなんか怒ってる!

フェラ関連の作品はリリース数が半端じゃなく、把握するだけでもひと苦労ですが、ぜひとも一度手に取って、アフリカの大地に触れてみることをオススメします。

ちなみに、フェラ・クティを警察が麻薬所持容疑をでっち上げて逮捕したものの、証拠品をフェラが食べてしまったために排泄物を証拠品にしようとして失敗。このエピソードを歌ったのが、表題の『Expensive Shit』(高いウンコ)なのであります。



PROFILE/玉屋2060%



2007年に結成された4人組ロック・バンド、Wiennersのヴォーカル/ギター担当にしてメイン・ソングライター。2010年にファースト・アルバム『CULT POP JAPAN』を発表し、以降は2011年にミニ・アルバム『W』、2012年にシングル“十五夜サテライト”、セカンド・アルバム『UTOPIA』(wns)とコンスタントにリリースを重ねている。また、ライヴ予定も続々と決定するなか、5月29日にリリースされるでんぱ組.incのニュー・シングル“でんでんぱっしょん”の作曲も手掛けています! その他の今後の動向についてはオフィシャルサイトをチェック!!