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(第2陣)仙台決戦 VS Dorothy Little Happy――伊達政宗のお膝元、杜の都で7人の女侍が戦いの刃を抜く!

連載
アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)
公開
2013/03/19   13:00
更新
2013/03/19   13:00
テキスト
文/土屋恵介、写真/Susie


アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)



対バン相手の本拠地に乗り込んで1対1のガチンコ勝負! アウェーの地で生き様を刻む〈戦い続けるアイドル〉=アップアップガールズ(仮)の激闘譜!!



アップアップガールズ(仮)、Negicco



前回からの続き)

〈アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)〉1戦目、〈新潟決戦 VS Negicco〉を終えたアップアップガールズ(仮)。対戦は、Negiccoのナチュラルな朗らかさと10年のキャリアにアプガが包み込まれた感もあったが、戦いを終えた直後のコメントを、まずはNegiccoから訊いていこう。

「アプガさんはホントに楽屋でも優しくて、ファンの方も優しくて、バトルって気持ちでがんばりましたけど、何より温かいライヴができたなあって」(Nao☆)

「アプガさんはリハーサルから全力だし、そこもカッコイイんですよ」(Megu)

「そうなんです。そこは私たちも見習わなきゃと思って、今日は3人でジャージを着て、気を引き締めました~」(Nao☆)

「対バンだったから勝つ気持ちでやらなきゃって思ったんですけど、ホントに楽しくて。またいっしょに10人でいろいろやりたいです」(Kaede)

「コラボした“圧倒的なスタイル”は、10年間でいちばん良いライン・ダンスができました!」(Nao☆)

何という楽しげなムード。一方のアップアップガールズ(仮)の面々は、共演できた楽しさの余韻を感じつつも、自分たちに足りないものをNegiccoから学んだようである。

「楽しかったですけど、勝負としては率直に言うと難しかったですね。Negiccoさんの曲って、穏やかで可愛い曲が多いし、Negiccoさんのファンの方たちに、“イチバンガールズ!”“お願い魅惑のターゲット”とか、私たちの攻めの曲をどう投げ掛ければいいのか難しくて。それに今日気付いたのは、私たちは攻めて盛り上げるっていうのが武器だけど、ちゃんとお客さんに触れ合うってことをしてなかったなって。でもNegiccoさんは、ちゃんと曲でもMCでもお客さんとのキャッチボールができてたんです。そこはヤラれたなと思いましたね」(関根梓)

「攻め以外の武器が欲しいなと思ってるので、アプガにないとこをNegiccoさんが見せてくれてたと思います。今日は、Negiccoファンの気持ちを私たちが掴むぞと思ってたんですけど、逆にアプガのファンがNegiccoさんのファンになった方が多かったんじゃないかなって。対バン行脚は、そういう緊張感もあるんだと思いました」(仙石みなみ)

「行脚初日というので、張り切りすぎて空回りしてるところがあったんです。気合いを入れつつ、いかに空回りしないかは今後の課題だなって思いましたね」(森咲樹)

「私も、張り切りすぎて空回りして、MCでヘンなこと喋ったり、振りもヘンなミスが多くて。張り切るのはいいけど、冷静になって考えないとなと思いました」(新井愛瞳)

「勢いだけではなく、〈ちゃんと見せる〉というのができてないなって。パフォーマンス面ではできたとしても、MCとかで発揮できないので、そこを行脚で鍛えて4月13日の横浜BLITZに繋げていかなきゃと思いました」(佐保明梨)

「初めての〈対バン行脚〉で、〈何か残してやろう〉って気持ちはメンバー同士でも伝わってきたんです。でも、確かにお客さんを見るってことはできてなかったですね。踊りが激しくて難しいとこもあるんですけど、でもちゃんと見るとこを上手に見つけなきゃいけないなって」(古川小夏)

「あと、激しいライヴでも、終わった後にも幸せな気持ちになれるライヴができたらいいなと思うんです。私たちがパフォーマンスに集中しすぎて、ファンの人が盛り上がりどころを自分で見つけてくれるってことがあるんですよ。その、いっしょに盛り上がれてない感を壊したいんです。そのためには、お客さんとガッと絡んで、私たちもファンの人たちも同じ気持ちで盛り上がれれば、もっと良いライヴができるんじゃないかなって」(佐藤綾乃)

いつになく真剣な表情のメンバー。普段の明るさはアプガの持ち味だが、自分たちのパフォーマンスについてちゃんと向き合い、上をめざすためにしっかりと考えて努力している。こうした姿勢があるからこそ、あの熱いライヴを作り上げることができるのだ。

さて、会場にいた元メロン記念日の斎藤瞳さんに後輩のアプガの奮闘ぶりを直撃したところ、「勢いもあるし、フレッシュなパワーを感じました。メロン記念日の曲を歌ってくれているのを直接観れてホント嬉しかったです」と語ってくれた。さらに、アプガに足りないものをあえて挙げてもらうと、「〈お客さんひとりひとりの目を見る〉っていうのが欠けてるんじゃないかなと思いましたね。ライブハウスだからこそ、流して見るんじゃなく、しっかり目を見てコミュニケーションするのは大事だと思います」と、彼女も真剣な眼差しで答えてくれた。先輩からのこのアドヴァイスは、アプガにとって良い刺激になったことだろう。



臨戦態勢に入りました!



UpUp_Dorothy_A4



さて、新潟決戦から2週後の3月9日、〈対バン行脚〉2戦目の地としてアプガが訪れたのは、澄み渡る青空が清々しい仙台。仙石みなみの故郷だ。

「アプガの7人で来たのは、去年の夏の〈全国行脚〉の初日ですね。あのときは、衣装で街中を歩いて電車に乗って、仙台の人にアプガを知らせに来たんですけど、今日は対バンで勝負に来たので気持ちが違います。この地に戦いに戻れて嬉しいです。〈斬りに来たぞ!〉って気持ちです(ニコッ)」(仙石)

「何を斬りに来たの?」(仙石以外の6人)

「仙台の人を」(仙石)

「斬ったらダメじゃん(笑)!」(6人)

「いや、ハートをです。射抜く的な意味です」(仙石)

と、早くも仙石節炸裂。さあ、〈対バン行脚〉2戦目の相手はDorothy Littlle Happy。仙台に拠点を構え、アプガが熱望するメジャーのフィールドですでに活躍する5人組だ。この2組は、昨年7月にTOKYO FM HALLで行われた〈~ドロシー×アップアップ~〉で対バンしており、今回の〈仙台決戦 VS Dorothy Little Happy〉が2度目のシングル・マッチとなる。

「ドロシーさんは温かさもあるけど、ダンスはガツガツでキレッキレなので、それに負けないよう自分たちなりに盛り上げて、お客さんを持って帰りたいと思います」(新井)

「前回の7月の対バンのときは、正直圧倒されて負けたって気がしたんです。だから今回は、負けてばっかじゃないんだぞ的な感じで挑みたいです」(佐藤)

「ドロシーさんは〈正統派アイドル〉って感じなので、それにどう対抗していくかはすごく課題だなって」(森)

「でも、向こうが正統派で来てくれるなら、そのぶん私たちのキャラを明確にアピールしやすいと思うんです。前回のNegiccoさんのときもそういう気持ちだったんですけど、Negiccoさんのキャラが思った以上に濃くて、ほんわかした雰囲気に私たちも引きずられたので。今回はどんだけ正統派で攻めてこられても、いつものガツガツ感で! 体勢を崩さずに行きたいと思います!」(古川)

「ドロシーさんは普段笑顔で可愛い感じだけど、戦うときはさりげなくガツガツくると思うんですよ。内面でガーッ!って。仙石語でいう〈インナー・ソウルです〉(笑)。油断したら危ないので、いつも以上に気を引き締めて攻めていこうかなと思います」(佐保)

「ドロシーさんのブログを見たら、リハをガッツリやっていて〈臨戦態勢、準備満タン、アプガさんに負けません〉ってみんな書いてたので、明梨が言ったように油断しちゃいけないなって。前回はドロシーさんが東京に来てくれたけど、今回こちらが乗り込むからには結果を残さなきゃと思いますね」(関根)

「私が仙台から離れてる間に……ってもう上京して4~5 年経ちますけど、〈仙台のアイドル〉と言えばドロシーさんになってるじゃないですか。でも、今日のライヴで〈仙台と言えばアプガの仙石さんだ〉ってなるぐらい、ちゃんと仙台出身をアピールして、〈アプガ良いね〉って応援してもらえるように、仙台の人を巻き込むライヴにしたいです。牛タンぐらい愛されたりとか、伊達(政宗)さんくらい強く斬っていきたいです!」(仙石)

「じゃあ、武将らしく引っ張って!」(古川)

「おっしゃ~! 今日は、たぶん伊達さんが私に降臨するので、鎧が見えるくらいがんばります!!」(仙石)

謎のテンションで意気上がる仙石。無事、伊達政宗が憑依してくれることを祈ろう。そんなアプガをホームの仙台で待ち受けるDorothy Little Happyは、今回の対バンにどのような心構えで臨むのだろう。

「前回アプガさんと対バンさせていただいたときは、勢いにビックリしたんです。だから今回は負けないように、私たちも勢いで立ち向かいたいなと思います」(KANA)

「前回は東京で対バンしたんですけど、今回は私たちの生まれ故郷で対バンさせていただくのでがんばりたいです! でも、いちばんは楽しみたいです」(KOUMI)

「前回はアプガさんの気持ちの強さに負けた気がするんです。でも今日は〈よし!〉っていうドロシーの気持ちでがんばりたいです」(RUUNA)

「アプガさんは歌もダンスもカッコイイんです。ドロシーは前回の反省を活かして、対バンに向けて歌とダンスのリハーサルをこまめに行ったんですよ。今回こそは勢いで圧倒されないように、逆に圧倒するくらいのパワーでがんばりたいです。ドロシー臨戦態勢に入りました!」(MIMORI)

「去年、対バンさせていただいたときから、いろんなイヴェントでいっしょになるたびにアプガさんからは学ぶとこがたくさんあったので、今日は(仮)Tシャツを着るくらいすごく楽しみにしてたんです。アプガさんのライヴはファンの一員になって楽しんで、ドロシーのライヴでは来てくれた人全員を楽しませる勢いで、アプガさんに負けないようがんばります!」(MARI)

何と意外にも、両者とも前回の対バンのときは〈負けた〉という気持ちだったと言うのだ。アプガとドロシーが共に雪辱戦のマインドで挑み、どのような戦いが繰り広げられるのか!? ガツガツのアプガか、華麗なドロシーか――いよいよ対戦のゴングは鳴った。



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