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第14回――【今月のレポート盤】JEFF LYNNE 『Armchair Theatre』

連絡ノート

連載
ろっくおん!
公開
2013/04/24   00:00
ソース
bounce 354号(2013年4月25日発行)
テキスト
文/生麦 温


部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう! 何やらおもしろそうなリイシュー盤が 紹介されていますよ!!



〈何かヲタトークっぽくなってきて、気持ち悪いんですけど! なぜか由乃は溶け込んでるし。このサークルはフェスとか行かないのかな〜?〉──あれ、連絡ノートに落書きがされてるぞ? 1年生の子かな?

さて、気を取り直して最近ゲットしたCDを紹介します。まずは10年ぶりの新作『The Next Day』も素晴らしかったデヴィッド・ボウイ関連から。73年発表のアルバムが『Aladdin Sane: 40th Anniversary Remaster Edition』(RCA/ユニバーサル)として新装されたんです! 当時エンジニアを務めたレイ・スタッフ本人のリマスタリングによって、音が格段にクリアに! いまの時代に聴いてもまるで古びてない楽曲のクォリティーの高さに驚いちゃうな。

驚きと言えば、ジミ・ヘンドリックスの『People, Hell & Angels』(Experience Hendrix/Legacy/ソニー)でしょう。すべて未発表音源という物凄いお宝盤で、全米チャート初登場2位をマーク! 68年から70年にかけて自前のスタジオでレコーディングされた楽曲は、いずれも高音質で生々しいし、何より演奏が冴えまくってます。これは本当に絶品!

続いてステッペンウルフの68年作『The Secon』(ABC/Geffen/ユニバーサル)。TVCMでも頻繁に使用される“Born To Be Wild”ばかり語られがちだけど、この2作目にもカッコイイ曲が多いです。ガレージ・ロックとハード・ロックの中間に少しアシッド感を加えたサウンドは、ヴィンテージ・ブームのいまこそ再評価したいよね! 他にも7枚のアルバムが一斉リイシューされたから、まとめてゲットしておくべき!?

最後はバンク・ドガーの78年作『First Offence』(RCA/ヴィヴィド)。男性だけど、ジャケには女の子たちがたくさん写っていてロリコンぽい!? 内容もジャズ風やディスコ、ドゥワップ調まで飛び出す胡散臭さ満点のモダン・ポップ。でも温故知新と言えるサウンドはジェフ・リンにも通じるし、同じくらいキャッチーです! ぜひいっしょに聴いてほしいな。