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倉内太の愛してる爆笑盤(第5回)

連載
皿えもん
公開
2013/04/22   13:00
更新
2013/04/22   13:00
テキスト
文/倉内太


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 倉内太が、愛しているからこそ言いたくなる〈こいつバカだー〉盤、聴くと爆笑してしまう盤を紹介します! なんとなく鬱々した時、飽き飽きした時、笑えなくなった時にどうぞ!



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DEAD KENNEDYS 『Give Me Convenience Or Give Me Death』 Alternative Tentacles



こんにちは。

僕がいちばん静かになるのは歌詞カードを見ている時。
部屋がいちばん静かになる時間。

今日はデッド・ケネディーズを聴きながら。
見れば見るほど気分が悪くなってきそうなジャケットを開くと、
もっとたくさんの奇妙な絵や写真が載っています。
アコーディオンを弾いて爆笑する男、
倒れる人々を横目にフラフープを楽しむ少女、
観衆のなか、椅子で殴られる直前の女、
チンパンジーとベッドに入っている色男……。
学生の時、この不道徳そうで悪趣味な雰囲気に強く惹かれたのを覚えています。

バンド名やジャケットから、グチャグチャでダラダラの、泥のような血のような音を想像、期待していましたが、その音は几帳面。
パズルのようにしっかり揃っていました。
その上で演説をするかのようなジェロ・ビアフラのヴォーカル。
内容は〈奇妙な近所の夢〉。
例えば“Insight”という曲の歌詞↓

部屋の裏にいるあの子/どこの子
部屋の裏にいるあの子/どこの子

あの子/あの新聞に火をつけるつもりよ
あの子/あの新聞に火をつけるつもりよ

どこであんな気味悪い笑い方を覚えたのかしら
どこであんな気味悪い笑い方を覚えたのかしら

またあの子の一人言がはじまった
またあの子の一人言がはじまった

ジェロ・ビアフラのヴォーカルは魅力的です。
この声の人はどんな顔で、歌う時どんな姿勢なのかな……と気になって、ライヴ・ビデオを買って観てみました。
〈きっと棒立ちで偉そうに人を見下ろして歌うのだろうな〉と予想していましたが、実際はお客さんに負けないくらいに動き回りながら喋る(歌う)プロレスラーのような男で、裸に皮の手袋。
マイクに声を入れる時は険しい顔をするけれど、
歌わない時は、ずーっと、わざと変な顔してる。
ヤバくてヘンテコで本気なものが気持ちいい僕にとって、最高なバンドでした。

そして、“Short Songs”というメッセージ・ソングの歌詞は、
〈俺はみじかい歌がいい〉(13回繰り返し)

この曲を聴くと僕はドキッとします。
みんな手応えのある音楽を、ずっとイキイキしてやっちゃえばいいのにな~と思うんです。
僕もやっぱりそうで、自分の言葉で歌いたくなります。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
また書きます♪
さようなら~。



PROFILE/倉内太



83年、埼玉生まれのシンガー・ソングライター。2005年よりバンド活動を開始。2008年に倉庫内作業員のアルバイトに採用されたことがきっかけとなって意欲的に曲作りを始め、弾き語りライヴも行うようになる。2009年に自主制作でファースト・アルバム『倉内太と彼のクラスメイト』をリリース。2012年5月に倉内太&ネイティブギターを結成し、バンドでのライヴ活動もスタート。2012年9月に店舗限定でシングル『LIKE A RHYTHM GUITAR』を、11月に初の全国流通盤となるアルバム『くりかえして そうなる』を発表した。そして5月29日にニュー・アルバム『刺繍』(DECKREC)のリリースが決定! またそれに先駆けて、5月12日に下北沢シェルターにて〈倉内太2ndアルバム「刺繍」発売記念演奏会〉を開催。詳しくはこちらのサイトでチェック!



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