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GREENROOM FESTIVAL '13

公開
2013/05/02   17:41
ソース
intoxicate vol.103(2013年4月20日発行号)
テキスト
text : ブーン小石川

ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、ヴィンテージ・トラブル……松崎しげる!

アメリカのクライム・ノヴェル界を代表する作家、ドン・ウィンズロウによるサーファー探偵小説『紳士の黙約』によると、60年代のアメリカ西海岸のビーチには、周りから尊敬され、手本となるようなサーファーが多くいたのだという。善きサーファーと善き人間がイコールであった時代がいかに素晴らしかったか、作者は物語の中でノスタルジックに回想するのだが、今回で9回目の開催となる『GREENROOM FESTIVAL』は、そんな善きサーファーたちの文化を守り、後世に伝えていくことをテーマにしたフェスだ。ちなみに「グリーンルーム」とはチューブ状になった波の中の空洞の通称とのこと。サーファーなら皆夢見るのだろう場所を冠したイヴェント名ではあるが、サーフ・ミュージックの祭典というわけではない。

まず、初日の5/18 (土)の見どころはやはり、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズということになるだろううか。90年代に世界を席巻したアシッド・ジャズ・ムーブメントの代表的バンドが、オリジナル・メンバーで再結集、5/8には新作もリリース予定だ。世界を席巻したロンドン発の「ヤング・ソウル」、見逃せないでしょう。また、彼らなしでは存在していなかったかもしれない(?)今や世界を代表するクラブ系ジャズバンドのSOIL&”PIMP”SESSIONSも出演。ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのファーストアルバム発表から23年目の邂逅に、胸を躍らせる往年のファンも多いことだろう。また、七尾旅人やorange pe    koeといった国内組のラインナップも充実している。

翌19日。ファースト・アルバム『The Bomb Shelter Sessions』(2011)が出るや否や、世界中のロック・ファンの胸を鷲掴みにしたバンド、ヴィンテージ・トラブル。これは絶対に見逃してはいけない。ブルースやソウルからの影響がストレート過ぎるほどに伝わってくる、「ロック」と形容する他ないようなシンプルでタイトな演奏が素晴らしいハリウッド出身の4ピースバンドで、ライヴで観たかったという方は多いだろう。しかも野外という絶好のシチュエーション。大量のビールとともに、全身で音楽を浴びるしかない。しかもLITTLE TEMPOやGOMA&U-zhaanも……と書いていたら、松崎しげる出演決定というブレイキング・ニュースも届いた。

忘れてはいけないのが、本フェスでは、ジェレミー・アイアンズ主演の映画『ゴミ地球の代償』の上映や、サーフカルチャーを中心としたテーマのアート作品の展示も予定されていること。音楽とビールで酔った頭と体をクールダウンさせつつ、これらの作品に触れる、というのが『Greenroom』の正しい過ごし方でしょう。

LIVE  INFORMATION
『GREENROOM FESTIVAL '13』  

5/18(土)、19(日)12:00 開場/13:00 開演〜21:00 終演
会場:横浜赤レンガ倉庫・赤レンガ地区野外特設会場
出演:
○5/18(土)The Brand New Heavies/NEWTON FAULKNER/BLKTOP PROJECT/奥田民生/Steve Appleton/the day/SOIL&”PIMP”SESSIONS/toe/七尾旅人/MIYAVI/orange pekoe/MEIKO/藤原ヒロシ/田中知之(FPM)/Schroeder-Headzほか
○5/19(日)VINTAGE TROUBLE/BLUE KING BROWN/Tommy Guerrero&Ray Barbee Duo/Thriller U/松崎しげる/Def Tech/Caravan/レキシ/LITTLE TEMPO/GOMA meets U-zhaan/Rickie-G/Emi Meyer/bird/福原美穂/沖野修也/DJ KAWASAKIほか

http://greenroom.jp/