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第52回――クヴァラータク

連載
OSHIETAL
公開
2013/08/29   19:10
更新
2013/08/29   19:10
ソース
bounce 358号(2013年8月25日発行)
テキスト
文/山口コージー


Oshietal_Kvelertak_A



晩夏を焼き尽くす鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今回は9月に初来日公演が決定したクヴァラータクをオシエタル! 2006年、ゴシック・メタルの聖地・ノルウェーはスタヴァンゲルにて結成。ブラック・メタルにハードコア・パンクを掛け合わせ、〈首絞め〉を意味するバンド名通り息苦しいほどラウドなサウンド・スタイルが出来上がると、そこからツアーに明け暮れる日々がスタートする。2010年には旅先で出会ったコンヴァージのカートをプロデューサーに迎え、初作『Kvelertak』をドロップ。かのMetal Hammer誌が〈デビュー・アルバム史上最高傑作〉と高い評価を付けたことで一気にメタル界隈から注目されるようになり、以降、フー・ファイターズやマストドンがサポート・アクトに抜擢するなど、活動のフィールドを拡大するのである。

そしてこのたびロードランナーと契約を交わし、セカンド・アルバム『Meir』を発表した。轟音の塊が猛スピードで鼓膜に襲い掛かり、リスナーを混沌の渦へと巻き込んでいく……のだが、ただ速くてうるさいだけじゃなく、キラーなリフもバンバン炸裂するところにオッサンは感動してしまうのである。今年のUSツアーではメタリカや(クヴァラータクが敬愛する)マシーン・ヘッドのメンバーが客席で発見されるなど、レジェンドも夢中な様子。念を押しておくが、この新世代メタルの星を聴かずして今後一切メタルをカタルべからず!!



▼関連盤を紹介。
左から、クヴァラータクの2010年作『Kvelertak』(Indie/Back On Black)、コンヴァージの2012年作『All We Love We Leave Behind』(Epitaph)、マストドンの2011年作『The Hunter』(Reprise)、マシーン・ヘッドの2011年作『Unto The Locust』(Roadrunner)

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