こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

NEWS & COLUMN ニュース/記事

ゲキ×シネ『ジパング パンク 五右衛門ロックIII』

カテゴリ
EXTRA-PICK UP
公開
2014/03/28   14:00
ソース
intoxicate vol.108(2014年2月20日発行号)
テキスト
text : 渋谷店 上村友美絵


zipang_A
©2014ヴィレッヂ・劇団☆新感線



極上エンタメ舞台を究極の映像と大迫力の音響でとことん楽しむ!

チケットが取りづらい「劇団☆新感線」の人気舞台を映画館で大勢の人に楽しんでもらおうという「ゲキ×シネ」。生の舞台も良いけれど、役者の息使い、細かな表情が間近ではっきり堪能できるのが魅力の一つ。生ロック・バンドが登場する「音モノ」=SHINKANSEN☆RXの『五右衛門ロック』シリーズ第3弾は、まさにお祭り感たっぷりの歌って踊って笑って泣いて、激しいアクション、“お約束ネタ”もふんだんに取り入れられたド派手舞台でした!1作目、2作目にも出てきた“濃い”キャラも登場するが、前作を見ていなくても十分楽しめる。“ZIPANG PUNK”というタイトルだけに、更に激しく、エネルギッシュな歌も充実の3時間。

五右衛門役の古田新太に、今回は三浦春馬と蒼井優、そして村井国夫、麿赤兒、高橋由美子などの人気・実力備えた俳優陣、前作『薔薇とサムライ』に引き続きはまり役シャルル・ド・ボスコーニュ役の浦井健治も再登場するなど、豪華共演も見どころ。前作ではイベリア半島のとある小国が舞台でしたが、“日本”に戻り、空海が開いた津雲寺にある黄金目玉像を盗むことになった天下無敵の大泥棒“石川五右衛門”(古田新太)と女盗賊“猫の目お銀”(蒼井優)。その前に立ちふさがる名探偵“明智心九郎”(三浦春馬)…。謎解きから二転三転するストーリーが展開されていく。

役者の個性を最大限に、しかもイメージを裏切るくらいの魅力を見せてくれるのも新感線の素晴らしさ。なんといっても三浦春馬の爽やかさを通り越し、ナルシスティック(!?)な甘―い笑顔、凛とした佇まいには釘づけ!キレのあるダンスに殺陣も鮮やか、歌もウマイし、隙がない!蒼井優も、いい意味で印象が変わるチャキチャキの江戸っ子みたいな元気印。そして、透明感のある歌声とバレエ仕込みの柔軟性の高いダンスは必見!そんな豪華出演陣を締める五右衛門の人情に厚く、懐の深さがこのシリーズの肝でしょう。だらしなく見えて男気と一本筋が通った生き方に惚れぼれ。やっぱり一番格好いいのは古田演じる五右衛門なのだ。

『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII』


お気楽!テキトー!超GOIN! メイド・イン・ジャパン!最狂エンターテインメント! ゲキ×シネ10周年記念作品・第2弾 大馬鹿野郎大集合

作:中島かずき 
演出:いのうえひでのり
作詞:森雪之丞
出演:古田新太 三浦春馬 蒼井優/浦井健治 高橋由美子/橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと/村井國夫 麿赤兒/他
配給:ヴィレッヂ/劇団☆新感線 (2014年 日本 183分)
©2014ヴィレッヂ・劇団☆新感線
www.goemon3.com  

◎2014年 3/29(土)全国ロードショー!