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掲載: 2007年10月31日 20:59

更新: 2007年10月31日 20:59

文/  タワエコ


牛肉偽装から赤福まで食のスキャンダルが耐えない昨今、日本は食料自給率が先進国最低の39%、保存剤や酸化防止剤の入った食品加工物が約60%、そしてなんと残飯を世界一出しているという矛盾だらけの国なわけで。

今年前半、食のグローバル化に関するドキュメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」が話題になりましたけど、もうすぐ今年見るべき映画が公開されるというのでその情報を。

映画のタイトルはズバリ「いのちの食べかた」。この映画にはナレーションや音楽もなく、淡々と牛や豚や鶏が食品に加工される過程をドキュメントとして伝えているらしい。その中で、牛は頭を固定されショックを与えられて失神したまま、血を抜かれ、機械で皮をはがされて次々に効率よく食品として加工されていき、映画は機械の音と家畜たちの鳴き声だけで進んでいくらしい…。このほかにも、生き物がおよそ生き物としてではなく、"効率"的に食品になる"物"として扱われ続ける。

これだけ聞いても人間がどれだけの生命の犠牲の上に生きているかという罪深さを感じてしまうけど、しかし、この映画はもちろん草食主義者になるべきとか肉食をやめようなどと訴えているわけではなく、知っているようで実は無意識に目を背けている?現実をもう一度知るべきだと訴えていると思えるのは自分だけか。


そして、もう一つ。食関連スキャンダルといえばこの事件が発端ともいえる「雪印牛肉偽装」。そのきっかけとなった内部告発の舞台、西宮冷蔵をおったドキュメント映画「ハダカの城」も偶然?今ポレポレ東中野で公開されている。

不二家も、ミートホープも発端は全て内部告発。食のスキャンダルに合わせて考えるべき内部告発をすることと、社会の彼らへの対応。 告発されたのは企業だったが、なぜか自分も能天気に食の恩恵にどっぷり使っていたことに改めて気づかされたような気が…。


年末年始、娯楽映画も良いけど、たまにこんな映画も良いのでは。なんと言っても、自分にも関わることですから、知らなきゃだめでしょ!!ということで。


ちなみに、現代の社会では、8億人が栄養失調状態で、年間900万人が餓死しているという…

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