アメリカ政治の中心地ワシントンDC。エリートがこぞって通うスポーツジム"ハードボディーズ・フィットネス・センター"の更衣室で一枚のCD-ROMが見つかる。フィットネスセンターで働くチャド(ブラッド・ピット)は、このディスクの情報がCIAの機密情報だと気づき、このディスクを利用して大金を稼ごうと思いつく。全身整形を夢見ていた同僚のリンダ(フランシス・マクドーマンド)は、チャドとこの計画に浮かれ小躍りしていた。リンダに想いを寄せるも気づいてもらえない上司のテッド(リチャード・ジェンキンズ)は、彼らを心配そうに見つめる。見つかったCD-ROMの中身は、CIA局員であるオズボーン・コックス(ジョン・マルコビッチ)の回想録であった。オズボーンは高度のアルコール依存症であることを局に知られ、CIAを解雇される。その怒りの矛先は暴露本執筆へと向けられ、機密情報やかつての上司の悪口を書きなぐっていた。 オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)はCIAを解雇された夫に激怒しながらも、内心嬉々としていた。ケイティは、財務省連邦保安官ハリー・ファラー(ジョージ・クルーニー)と不倫の仲であり、夫の解雇は正に離婚のきっかけとして好都合だったのである。彼女は夫のパソコンの情報を盗みとりCD-ROMに保存。そのCD-ROMを渡された弁護士は、チャドの働くフィットネス・センターでそれを落としてしまったのである。出会い系サイトでパートナー探しに必死なリンダは、ある日デートの約束をとりつける。待ち合わせに現れた相手は、なんとケイティと不倫中のハリー。財務省のエリートとして働くその裏の顔は、出会い系サイトで女をあさりまくっているセックス・マシーンだったのだ。チャドはディスクの持ち主であるオズボーンを突き止め、脅迫をしてせまるも、逆に大けがを負うことになる。ロシアならこの機密情報を欲しがると考えたチャドは、リンダと共にロシア大使館へ売り込みに走った。しかし、事態は予想もつかない方向へ、そして衝撃の結末へと話は展開してゆく。