貴方は私のすべて 貴方がいれば何も要らない……
コラムニストが愛した天才作家はハリウッドの闇に沈んだ。
F・S・フィッツジェラルドの最後の恋を描く感動のロマンス

●『華麗なるギャツビー』などで知られ、「失われた世代」を代表する米作家F・スコット・フィッツジェラルドがハリウッドで過ごした晩年の恋愛模様を、『慕情』の監督・撮影コンビでドラマチックに描いた大作ロマンス。グレゴリー・ペック、デボラ・カーという美男美女を主役を得て、まさにハリウッド版『慕情』ともいうべき忘れがたい悲恋物語に仕上がっている。

●撮影のレオン・シャムロイはアカデミー(R)撮影賞を4度受賞、『慕情』のほか『聖衣』『猿の惑星』など20世紀フォックス製作の大作には欠かせないベテラン撮影監督。編集は『サウンド・オブ・ミュージック』『スティング』でアカデミー賞(R)に輝く名手ウィリアム・レイノルズ。音楽はオスカー(R)候補12回のうち『サンセット大通り』『陽のあたる場所』で2度受賞しているフランツ・ワックスマンが担当している。『ステラ・ダラス』『キリマンジャロの雪』『頭上の敵機』などで知られる名監督ヘンリー・キングは、本作の2年後に今度はフィッツジェラルド原作による『夜はやさし』(映画題『夜は帰って来ない』)をジェニファー・ジョーンズ主演で映画化している。

●フィッツジェラルドを演じたのは、本作の3年後、アカデミー賞(R)ノミネート5回目にして『アラバマ物語』で主演男優賞を獲得する名優グレゴリー・ペック。相手役は、6度もオスカー(R)候補になったスコットランドの名花、『王様と私』『めぐり逢い』のデボラ・カー。共演に『ローマの休日』でもグレゴリー・ペックとコンビを組んだ名脇役エディ・アルバート、『愛しのシバよ帰れ』のフィリップ・オバーなど。

●日本語吹替音声計約65分収録。
※日本語吹替音声は、現存するテレビ放送当時のものをそのまま収録しております。そのため一部吹替の音源がない部分はオリジナル音声(字幕スーパー付)となっております。

原題 Beloved Infidel

1960年4月27日日本公開