デンマークとアフリカ、子供と大人。全く異なる二つの世界に根を張る暴力―。
憎しみを越えたその先へ 私たちは歩み出すことができるのだろうか?

2011年アカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞W受賞の栄冠を勝ち得た感動作!

世界が最も注目する監督の一人、デンマーク出身のスサンネ・ビア監督の最高傑作!

デンマーク出身のスサンネ・ビアは今、世界が最も注目する監督の一人。『しあわせな孤独』『ある愛の風景』、アカデミー賞に初ノミネートされた『アフター・ウェディング』は国際的にも高い評価を受けた。『ある愛の風景』は、ナタリー・ポートマン、トビー・マグワイア&ジェイク・ギレンホール主演で『マイ・ブラザー』として、リメイクされたことは記憶に新しい。ビア自身、ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロを主演に迎えた『悲しみが乾くまで』で、ハリウッドへの進出を果たしている。本作の快挙により更なる世界の注目を集めている。

赦しと復讐、善と悪、生と死、愛と憎しみ…これらの狭間で懸命にもがき、苦悩する登場人物たちを圧倒的な緊張感を以て描き出す!

イジメられっ子エリアスの父親で医師のアントンを通して、彼の家族が暮らすデンマークと彼が働くアフリカの難民キャンプとが結びつけられている。このかけ離れた二つの国を舞台に、二つの物語が同時に語られる。片や学校でのイジメ、片やアフリカの地での部族間抗争と、全く異なる設定や人物を見せているだけで、全く同じ構図が根底に流れている。「復讐」を原題に持つこのドラマに透いて見えた負の連鎖が、鮮やかに赦しへと反転していく結末には深い感動が待っている。

長きに渡るビア組が集結し、夢のコラボレーションが実現!

本作の脚本を手掛けたのは、『しあわせの孤独』以来、ビアとコンビを組んでいるアナス・トーマス・イェンセン。監督としてキャリアをスタートさせたばかりの頃の初期のスウェーデン映画界とのパイプにより、スウェーデンで絶大な人気を誇る俳優ミカエル・パーシュブラントを医師アントンに迎えた。また、『ある愛の風景』に出演した世界で活躍中のウルリッヒ・トムセンがクリスチャンの父親に扮している。

2011年アカデミー賞(R) 最優秀外国語映画賞受賞
2011年ゴールデン・グローブ賞 最優秀外国語映画賞受賞
2011年デンマーク・アカデミー賞(Robert Award) 最優秀主演女優賞受賞/トリーネ・ディアホルム