18歳のノラ(エミー・ロッサム)はシンガー・ソングライターを夢見る女の子。義理の父親の暴力に耐えかね、カンザスの片田舎町を飛び出した彼女が向かった先はNY。そこは、逢ったこともない彼女の本当の父親が居るはずの場所。彼女はこの大都会でたった一人、ニックネームしか手がかりのない父親を探し出そうと決めたのだ。イーストヴィレッジのカフェに求人を見つけた彼女はここでウエイトレスとして働き始め、この店のコックをしながらロースクールに通うベン(ジェームズ・バッジ・デイル)が住む店の2階に居候することに。このカフェのオーナーであり、また高級な"エスコート・サービス"の経営者でもあるマーガレット(メアリー・マクドネル)はノラの中にある才能を見い出し、彼女に自分の秘書として働くことを提案する。ノラに与えられたのはマーガレットが住む高級住宅内の部屋。快適な暮らし、充実した仕事、ベンとの友情。一見冷徹にみえた大都会で、彼女は幸せに活き活きと暮らしはじめた。捜し求める父親が見つからないことだけを除いては…。ある日、"エスコート・サービス・レディ"として働くゲイのウェンディ(マイケル・カバディアズ)が問題を起こす。"エスコート・サービス"の客であり、権力者のスターンリヒト(トム・クリストファー)に怪我を負わせたのだ。身の危険を感じたウェンディの自己防衛だったのだが、このことに激怒したスターンリヒトはマーガレットの店を潰そうとする。マーガレットの友人であり敏腕新聞記者のレオ(スティーヴン・バウアー)の協力のもと、ノラとベンは、マーガレットとウェンディを救うべく、法廷で争うことを決意する。