ジャン=リュック・ゴダール×ザ・ローリング・ストーンズ。映画史・ロック史に残る音楽映画の傑作が廉価DVD化。

■ジャン=リュック・ゴダール×ザ・ローリング・ストーンズ!
1968年、ロンドン。名曲「悪魔を憐れむ歌」誕生の瞬間をとらえた伝説の作品。
ザ・ローリング・ストーンズが「SYMPATHY FOR THE DEVIL(悪魔を憐れむ歌)」を創作しているレコーディング風景をカメラが見つめる。わずか1年後にバンドを追われ、非業の死を遂げることになるブライアン・ジョーンズのどこか孤独な姿に、ベースをつまびくキース――ロック史に残る名曲が完成するまでの過程を記録した映像と交差するように、政治的アジテーションに満ちたシーンが挿入される。ブラック・パワーの闘士たち、ヒトラーの「わが闘争」を朗読するポルノ書店の店主、TVクルーに質問攻めにあう、アンヌ・ヴィアゼムスキー演じる革命のヒロイン。そして撮影クレーンが延々と青空へ延びてゆくラストシーン・・・60年代末の熱い空気を伝える音楽映画の傑作が待望の廉価ブルーレイ化!

■ゴダール監督によるオリジナル編集版を使用したDVD!
ゴダールの編集による本作のタイトルはもともと、『ONE PLUS ONE(ワン・プラス・ワン)』。しかしプロデューサーは監督に無断で、エンドロールに完成版の「悪魔を憐れむ歌」の楽曲を挿入するなど再編集を施し、タイトルも『SYMPATHY FOR THE DEVIL(悪魔を憐れむ歌)』に変更した。1968年11月、ロンドン映画祭でのプレミア上映でこの改変に気づいたゴダールは激怒したという。
日本において多くの映画ファンが本作を鑑賞する機会となった1996年の劇場公開で上映されたのはプロデューサー版だが、今回のDVDはもちろん、ゴダール編集版、いわば"真の"『ワン・プラス・ワン』を使用している。