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不滅の大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ(1867~1957)生誕150年特集

トスカニーニ特集

イタリアが生んだ20世紀最高の巨匠トスカニーニが2017年に生誕150年、没後60年を迎えました。タワーレコードでは巨匠の偉大な業績を讃え、彼の生涯をCDと映像でたどる特集ページを作成しました。
(タワーレコード)

トスカニーニをまず一組、という方に真っ先におすすめ!
Arturo Toscanini - The Essential Recordings<完全生産限定盤>

20世紀の音楽史と演奏史に多大なる影響を与えた大指揮者アルトゥール・トスカニーニ(1867~1957)の生誕150年を記念して、彼の膨大な録音の中から、交響曲からオペラまでの得意レパートリーをCD20枚に厳選した廉価BOXが登場!CD1のハイドンの交響曲第98番冒頭から、その圧倒的な表現に驚かされること必至。あまり知られていない第98番の超名演をBOX劈頭に持ってきているあたり、制作者のセンスに脱帽です。複数の録音が存在する作品では、最もトスカニーニらしい演奏が収められるなど(たとえばベートーヴェンの第5は1939年のSP復刻を収録)、これから初めてトスカニーニを聴く方にも、ベテランの愛好家の方にも、安心しておすすめできる内容となっています。
(タワーレコード)

 

CDと映像でたどるトスカニーニの生涯

(1)生い立ち~指揮者デビュー

20世紀最大の指揮者の一人、アルトゥーロ・トスカニーニは1867年3月25日、イタリアのパルマで仕立て屋の父、裁縫師の母のもとに生まれました。4歳のときに初めてオペラを聴き、9歳でパルマ王立音楽院に入学しチェロと作曲を学び、17歳のときに音楽院で自作の指揮をしました。1885年、チェロと作曲で最高賞を獲得して卒業後、イタリアの巡回歌劇団のチェロ奏者となりました。1886年6月30日、リオデジャネイロでのヴェルディの歌劇「アイーダ」公演で、地元の指揮者がキャンセルし、代わりを務めた歌劇団の指揮者が野次を浴びたため、トスカニーニの才能を知る仲間達は彼を代役に立てました。彼はこのオペラを暗譜で見事に指揮して、以後ツアーの指揮をすべて任されました。ヨーロッパに戻る頃には彼は名指揮者としての評判となっていました。

ヴェルディ:歌劇“運命の力”序曲
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1944年収録)

(2)イタリアとアメリカでの成功

帰国後はミラノ・スカラ座のチェロ奏者に就任し、同時にイタリアやスペインで指揮活動も開始しました。1887年のヴェルディの歌劇「オテロ」の歴史的な初演をチェロ奏者として体験しました。1892年にはミラノでレオンカヴァルロの「道化師」を初演、1895年にはトリノ・レージョ劇場の首席指揮者に任命され、同劇場でワーグナーの楽劇「神々の黄昏」をイタリア初演しました。1896年2月1日、プッチーニの歌劇「ボエーム」を初演、また同年初めてオーケストラ・コンサートを行いました。1898年5月26日、ヴェルディの「聖歌四編」のうち3つをトリノでイタリア初演。1898年、31歳の若さでミラノ・スカラ座の首席指揮者に任命され、芸術上の問題で辞任する1903年までと、1906年から1908年まで務めました。1908年から1915年までニューヨークのメトロポリタン歌劇場の首席指揮者に就任しました。

トスカニーニのワーグナー、ヴェルディ、プッチーニ録音

 

(3)世界的名声を得る

1920年、トスカニーニは第一次世界大戦のため閉場されていたスカラ座管弦楽団を再編成し、北米に演奏旅行を行いました。この時、ニュージャージー州キャムデンで米ビクターのために初めての録音(当時はラッパ吹き込み)を行いました。1921年から1929年には三度スカラ座の芸術監督に就任。その間、1926年4月25日にはプッチーニの歌劇「トゥーランドット」の初演を指揮しました。一方コンサート活動も活発に行い、1926年にニューヨーク・フィルハーモニックを初指揮し、翌年にはウィレム・メンゲルベルクとともに常任指揮者に就任。1930年から1936年にはニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者を務めました。この頃、マイクロフォンによる録音も始まり、トスカニーニ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏は戦前のSPレコードによって世界中に知られるようになります。1935年にはBBC交響楽団を初指揮してイギリス・デビュー。1937~39年にも客演し、この際もBBC交響楽団とのレコード録音が行われました。また、ナチスの勢力が及ぶ前のバイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭にも登場しています。1933年には娘ワンダが名ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ(1903~89)と結婚しました。

トスカニーニの両大戦間の録音

 

ワーグナー:楽劇“ワルキューレ”~ワルキューレの騎行
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1948年3月20日収録)

(4)NBC交響楽団

1937年からはNBC放送が彼のために特別に組織したオーケストラ、NBC交響楽団の指揮者として活動し、1954年4月4日の演奏会で引退するまでベートーヴェン、ブラームスの交響曲全曲、ワーグナーの管弦楽曲集、ヴェルディのオペラなど、数多くの名盤をRCAに録音しました。その間、第2次世界大戦中の1943年12月にはトスカニーニの指揮姿を中心とした戦意高揚のための短編映画が製作されています。また、1946年にミラノ・スカラ座の再開演奏会を指揮、1952年にイギリスのフィルハーモニア管弦楽団でブラームス・ツィクルスを指揮するなど、ヨーロッパにも度々客演しました。

トスカニーニ&NBCの代表的名盤

 

 

(5)最後の時

1957年1月16日、ニューヨーク市リバーデイルの自宅にて脳血栓のため亡くなりました。89歳でした。この「20世紀最大の指揮者」の音楽は、幸い数多くのCDとTV放送用の映像に残されていて、死後60年以上経過した今なお、多くのクラシック愛好家の心を震わせています。
(タワーレコード)

トスカニーニの映像作品を揃えました

 

 

ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調“運命”~終楽章
トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1952年3月22日収録)

カテゴリ : Classical

掲載: 2017年02月28日 00:00