Billy Joel

日本でも特に愛されてきた名作の40周年をお祝い!

　ビリー・ジョエルの〈40周年〉といえば、当然78年の名作『52nd Street』が思い当たるだろう。同作は今年3月にアナログ復刻され、10月には7インチ紙ジャケ仕様でSACDハイブリッド化されたが、それらに続く〈40周年〉キャンペーン第3弾となるのが、その前作にあたる『The Stranger』の〈40周年記念デラックス・エディション〉である。本国USでは77年9月に出た『The Stranger』だが、最初に日本盤が登場したのは78年だったのだ。

　そうでなくてもビリーの名前を世界的にポピュラーなものとした『The Stranger』は、名匠フィル・ラモーンのプロデュース体制で生まれた最初の作品であり、幅広いリスナーの間で長く愛されてきた指折りの名盤に違いない。キャリア中で最大級のヒットとなったグラミー受賞曲“Just The Way You Are”をはじめ、アルバム冒頭を飾る“Movin' Out（Anthony's Song）”、日本独自にシングル・ヒットを記録した表題曲など、我が国でもとりわけ人気の一枚なのだ。78年の初来日公演のパンフレットやチケット、ドーナツ盤のジャケなども復刻された今回の記念盤で、往時の興奮を追体験していただきたい。