〈新宿シティ・ポップ〉和レアリック方面からも人気のチルアウト人気盤4作品が初の国内盤オフィシャル・リイシュー！

「歌のない歌謡曲」や「尺八ムード歌謡」、各種演奏モノやイージー・リスニングまで、昭和の時代にはやたらとカテゴライズしにくい「その他」なインストのレコードが山のようにリリースされておりました。今回、初めて公式リイシューとなる『サウンド・イメージ・シリーズ』が生まれた背景にはそういった事情があり、大量生産された玉石混合といえるその山には今回のような信じがたいレア・グルーヴも(稀に)埋もれているのです。その入口、きっかけとして、また昨今ワードとして耳にする「和レアリック」とはなんぞや？という方にも是非ご一聴頂きたい今回の再発。個人的なツボとしてはカラー・ヴァイナル、ってトコが相当に和レなアレかと。

坂本龍一/カクトウギ・セッション『サマー・ナーヴス ＜完全生産限定盤/クリアイエロー・ヴァイナル＞（LP）』

和レアリック的な文脈で今後さらに再評価進むのでは?と(個人的にも)期待する一枚が遂に初の公式アナログ・リイシュー！教授にしては珍しいフュージョン・レゲー作品で、アイランド・レーベルの諸作(グウェン・ガスリー、グレース・ジョーンズなど)を思わせるエレクトリックなサウンドが最高！冒頭を飾るステッパーな四つ打ちレゲー(1)(2)(3)や矢野顕子のコーラスがNYブギーなディスコ曲(4)、ダブ・ディスコな(5)や教授によるピアノの響きがチルアウトを誘う(8)などレコメンド・トラック多し！こんなトロピカルな作品が『千のナイフ』('78)、『B-2ユニット』('80)のあいだに発表されていたとは、、、教授恐るべし。これは是非とも限定クリアイエロー・ヴァイナルで欲しい！

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細野晴臣/石川鷹彦/松任谷正隆『エーゲ海 ＜完全生産限定盤/クリア・ヴァイナル＞（LP）』

これまた中古レコードで見つけてもスルーしそうなジャケットですが(笑)。昨今のチル・アウト～和レアリックの流れでウォントも高まるCBSソニーのイメージ・アルバム・シリーズ第3弾作品として79年にリリースされた人気盤が初の国内盤オフィシャル・アナログ・リイシュー！石川鷹彦(ex.六文銭)によるスパニッシュ・ギターも絡む4つ打ちフュージョンがバレアリック・ハウスと云えなくもない(笑)(1)や、細野晴臣によるタイトルからしてヒドい(笑しかもレゲエじゃない)(3)や(4)などのオリエンタルな旋律はYMOを彷彿。また松任谷正隆による(6)はイントロにパーカッシヴなドラム・ブレイクを搭載。是非ともエーゲ海をイメージした?クリア・ヴァイナルでどうぞ。

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井上鑑/松任谷正隆/佐藤博『SEASIDE LOVERS- MEMORIES IN BEACH HOUSE ＜完全生産限定盤/アクア・ブルー・ヴァイナル＞（LP）』

当時、流行っていた所謂イメージ・アルバムのシリーズ第4弾。参加している3名のアレンジャーがいずれもいまの和レアリック～シティポップの最重要パーソンばかりという事で昨今特に人気の高まっている一枚が初の国内盤オフィシャル・リイシュー！冒頭、松任谷正隆(ユーミンの旦那さん)による(1)からブレイクビーツ好きなら激しく反応してしまう事まちがいなし！さらに井上鑑によるN.W.～インダストリアルにも通じるエレクトリックな(4)、名盤『アウェイクニング』リリース直後の佐藤博による(8)など、全編こだわり抜いた音響・音質とアレンジメントのセンスに驚愕！シーサイド仕様のアクア・ブルー・ヴァイナルで持っておきたい名盤。

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細野晴臣/鈴木茂/山下達郎『PACIFIC ＜完全生産限定盤/クリア・ブルー・ヴァイナル＞（LP）』

CBSソニーの『サウンドイメージ・シリーズ』中でも海外を含め最も人気の一枚が初の国内盤での公式アナログ・リイシュー！細野さん、茂さんのはっぴいえんどコンビにタツローさんも加わった、今考えるとスゴイ面子が集合した78年リリースのシリーズ初作となる本作。細野さん作のチルな和レアリック・チューン(1)や(4)などのリラクシン楽曲、YMO"コズミック･サーフィン"の元バージョン(8)などでは高橋幸宏や坂本龍一も参加、”プレYMO”が聴ける貴重な音源!さらに茂さんによるフュージョン・ライクな(5)やタツローさんらしいリズムの(7)などなど、夏の午後のまどろみにハマる全8曲を収録。夏らしさ全開のクリア・ブルー・ヴァイナルで是非。

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新宿店／TANAKAHMANN
シティポップ、ニッポンのロック担当。その他イロイロ。