渡辺香津美が新たなトリオで挑む最新作『トリコ・ロール』

　『Mo' Bop』～ジャズ回帰トリオとトリオ編成にこだわりエレクトリック・ギターの可能性を探る渡辺香津美の2011年新作『トリコ・ロール』は2011年10月に、ニューヨークで録音した会心作！

　トチカ日本ツアーでマーカス・ミラー(b)＆オマー・ハキム(ds)を、『MOBO』でスライ＆ロビーをフィーチャーし、ギター・インスト・ファンを驚喜させた渡辺香津美の新たなトリオのメンバーは、クレイトン・ブラザーズやマイク・スターンとの共演で知られるドラマー、オベド・カルヴェール。繊細なダイナミクスと強靭なグルーヴを両立させる卓抜したテクニックはロンドン生まれの新ベーシスト、ヤネク・グイズダーラ。彼らとのコンビネーションで、香津美のギター・ミュージックが鮮やかに彩られる。

　さらに『Mo' Bop』でキューバン・グルーヴの超絶テクニックを披露したオラシオ・エルネグロ・エルナンデスも4曲に参加し、新たな2つのトリオで8曲を構成する本作。

　収録曲は、フュージョン世代に贈るM2「メタボリズム」、YMO世界ツアーでも演奏した名曲「ライディーン」、セルフ・カヴァー2曲は1980年代を代表する名盤『MOBO』からM1「上海」、小曽根真氏とのデュオ・アルバム『ダンディズム』からM8「アジマス」。とどめにスタンダードの新たな解釈、リー・モーガンの「サイドワインダー」などジャズ＆ハード・フュージョン・ギター・ファン必聴の内容となっています。
　タイトルは “3”にこだわった渡辺香津美流の「三色旗」ならぬ「三色巻き」。

【収録曲】
1. Shang-Hai (Kazumi Watanabe)
2. Metabolism (Kazumi Watanabe)
3. Rydeen (Yukihiro Takahashi)
4. Algorithm (Kazumi Watanabe)
5. Sea Dream (Koko Tanikawa)
6. Perfect Water (Kazumi Watanabe
7. The Sidewinder (Lee Morgan)
8. Azimuth (Kazumi Watanabe)
9. Moment's Notice (John Coltrane)

【パーソネル】渡辺香津美(el-g、g-synth)、ヤネク・グイズダーラ(b)、オベド・カルヴェール(ds)、オラシオ“エル・ネグロ”エルナンデス(ds)