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最大の高揚感、マイケル・ケイメン『ダイ・ハード2』のサウンドトラック2枚組発売

ダイ・ハード2

サウンドトラック専門レーベルの老舗、ヴァリース・サラバンドの限定盤のシリーズのCDクラブで、『ダイ・ハード2』のサウンドトラックの2枚組が限定3000枚でリリースされる。

ちょうど、第5弾となる新作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(監督は『エネミー・ライン』のジョン・ムーア/原題”A Good Day to Die Hard”)の公開を2013年2月に控え、シリーズの再確認が行われようか、という昨今にあわせてのリリースでしょうか。

『スピード』とあわせて、パニック映画の新たな発展形的アクション・スペクタクルとして、不動の位置を得たブルース・ウィリスの人気シリーズ。第一作のジョン・マクティアナンから、パート2はスウェーデン出身、ホラー『プリズン』で注目され、アメリカに招かれ、『エルム街の悪夢4/ザ・ドリームマスター最後の反撃』で独特のホラー・アクション演出を見せ付け、抜擢となったレニー・ハーリン。空港を舞台に、壮絶な戦いが繰り広げられる本作。

音楽は、ロック・アーティストたちとも親交が深かった正統派マイケル・ケイメン。公開当時にはサントラ盤が発売されず、のちに発売され名盤化した『未来世紀ブラジル』で知られ、『ハイランダー/悪魔の戦士』『リーサル・ウェポン』といったファンの多い作品を担当した後、1988年に『ダイ・ハード』を担当する。重厚で硬派なアクション・オーケストラ・スコアは、ファンを堪能させた(が、この作品も、公開当時サントラ盤は発売されず、後に限定盤の形でリリースされる)。

『ダイ・ハード2』のスコアも、かなり派手に見るものに力を入れさせる、ホーンセクションも前面に出たエキサイティング極まりないオーケストラ・サウンド。これ以上ないぐらいに興奮させる生オーケストラ・サウンドでの高揚。生オケならではのテンポでの、もっとも高揚するレベルは、近年の作品ではなかなか聴けないテイストであり、もちろん、ゲーム・ミュージック・ファンにも参考になるサウンドといえるでしょう。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2012年10月26日 18:15