待望のスコア盤音源も収録のデイヴィッド・アーノルド、ハリウッド版『GODZILLA』３枚組登場

コレクターズ系レーベル、BUYSOUNDTRAXより、あの1998年にハリウッドで製作された、マシュー・ブロデリック、ジャン・レノ主演の『GODZILLA』のデイヴィッド・アーノルドによるスコアの３枚組のサウンドトラックが発売される。

『GODZILLA』といえば、公開当時は、数々の著名アーティストたちが新曲を持ち寄ったオムニバス的ソング盤的性格の「サウンドトラック」が発売され、ここでは、アーノルドのオーケストラ・スコア楽曲は２曲収録されたのみであった。スコア盤は、プロモ盤のみが製作され、一般販売はされずに終わった。

そして２００７年に、こちらも、ＳＦファンタジー系に強いララランド・レーベルから念願のスコア盤が発売されるも、こちらは、フィルム用マスターの音盤化であり、一枚のスコア盤として、整った形で編集された「プロモ・オンリーのスコア盤」の同音源が収録されたわけではなかった。

そして、２０１２年、今回登場した３枚組は、１枚目２枚目がララランド・レコーズ盤に収録されたフィルム用マスターで、こちらも、今では入手できないＣＤのため、こちらも待望だった方も多いだろう。そして、問題の３枚目。こちらが、待望の「一般発売は初となる、「スコア盤」音源なのである。

コンポーザー、デイヴィッド・アーノルドとローランド・エメリッヒ監督のコンビは２年前に『インデペンデンス・デイ』というメガヒットを放った直後であり、スケールの大きなＳＦに関して、さまざまな意味を含めつつも、注目を集めるチームであった。映画の結果に関しては、今や、振り返られることもほとんどなくなってしまったが、アーノルドが創造した重厚で勇壮なオーケストラ・サウンドは、多くのファンを喜ばせることになった。が、上記の経緯となり、サントラ・ファンをなかなかやきもきさせた傑作であるのだ。