ベイジル・ポルドゥリス初期名作『コナン・ザ・グレート』3枚組発売

イントラーダ・レーベルからの、ビッグ・リリース。ながい間、ずっと噂されてきた、勇ましいオーケストラ・スコア・サントラの決定版、『コナン・ザ・グレート』のフィルムマスター音源の、ついにのCD化である。

若い頃には、『ダーティハリー』『ロイ・ビーン』などの脚本を書き、頭角を現していたジョン・ミリアス。実在アウトロー・ギャングのニヒルな生き様を描いた『デリンジャー』で監督に進出し、ショーン・コネリーを主演に壮大な歴史アクションを展開した『風とライオン』は巨匠、ジェリー・ゴールドスミスに依頼し、こちらは、サントラ史上に残る輝かしいサウンドを残した。

そして78年、ヴェトナム戦争より帰還したサーフ仲間の青年たちの姿を描いた『ビッグ・ウェンズデー』では、ミリアスはまだメジャー作品での仕事はなかった作曲家に依頼する。ベイジル・ポルドゥリスである。ポルドゥリスとミリアスの信頼は、その後、長く続いていく。が、その名コンビらしさが発揮されるのが82年の作品。ボディビルの世界で話題になっていた俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーを主役に抜擢し、ヒロイック・ファンタジー大作『コナン・ザ・グレート』を作り上げる。

その後、『若き勇者たち』『アイアン・イーグル』『ロボコップ』『レッド・オクトーバーを追え!』そして『スターシップ・トゥルーパーズ』など、勇ましいスペクタクルにおける”男性派アクション・オーケストラ・サウンドの名匠”のイメージをポルドゥリスは形作っていくが、その形を始めに意識させたのが、この重厚な『コナン・ザ・グレート』だったのである。

今回は、発見されたフィルム用のマスターテープの音源と、公開当時に発売されたサウンドトラック盤のマスターをともに収録して、3枚組という形でリリース。

80年代のスペクタクル・オーケストラ・スコアの代表格中の代表格『コナン・ザ・グレート』、ご堪能ください。そして、こちらは、イントラーダの(限定ではなく)通常でのリリースです!