USアメリカーナの至宝、ウッデン・ワンド待望の新作

ジェームス・ジャクソン・トスことウッデン・ワンドは、稀にみる多作家としても認知されており、CD-R作品も含めると'04年のデビューから20作品以上ものアルバムを世に送り出している。

そんな彼が奏でる"USフォーク～サイケ～アメリカーナ～オルタナ・カントリー"などを下地にした幽玄で奥深い楽曲はアーティストやコアなファンから熱烈な評価を得ており、アーティスト名義に関しても、ジャッキー・O・マザーファッカーのようなサイケ/インプロ・フォークを基調としたウッデン・ワンド＆ザ・ヴァニッシング・ヴォイス（このVザ・ヴァニッシング・ヴォイスには現ウッズのメンバーも在籍）、そしてキル・ロック・スターズなどからウッデン・ワンド＆スカイ・ハイ・バーズ、そして本名のジェームス・ジャクソン・トス（ソロ名義作品にはウッズやヴェティヴェール、ウィルコ、ディアフーフ等のメンバーが参加）として数々の作品を発表しており、その時々によって様々なチャンネルを持つ奇才でもあります。

本作では、シンプルにソロ名義のウッデン・ワンドでアルバムを制作し、しかもソロとしてのスタンスではなく5人のメンバーを迎え入れバンドとして作られたとのこと。染み入るノスタルジックなメロディ、哀愁漂うスティール・ギター、ニール・ヤングのようなアメリカーナ…卓越さと熟練な演奏が大人なアルバムとして静かに響く逸品です！