イリーアーヌ・イリアス 敬愛するチェット・ベイカーに捧ぐ新作

　敬愛するチェット・ベイカーに捧ぐ…

　ボサノヴァ～ジャズを横断し活躍を続けるピアニスト／ヴォーカリスト＝イリアーヌ・イリアスが、囁くような歌唱、独特なフレージングで、ボサノヴァの誕生に大きく影響を与えたとされるチェット・ベイカーの有名レパートリーを取り上げた意欲作。

　母国ブラジルでの活動を経て、巨匠ベーシスト＝エディ・ゴメスに認められ1981年にニューヨークへ進出。ピアニスト／ヴォーカリストとして、その両面で絶賛される才媛＝イリアーヌ・イリアス。
　過去ビル・エヴァンスやアントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート作を発表したことのある彼女が、長年構想を練ったという本作では、1950年代ボサノヴァの誕生に大きく影響を与えたとされるチェット・ベイカーをフィーチャー！

　選曲について本人は「彼の特徴的なバラードだけじゃなく、ミッド／アップ・テンポの楽曲も選びました。彼の素晴らしいキャリアに敬意を表したからです。」と語っています。そしてそれと同時に「チェットの独特なフレージングをなぞるのではなく、彼が提示したボサノヴァの源流を理解し、自分なりのアプローチで彼の足跡をたどることを意識しました」とのこと。

【パーソネル】
イリアーヌ・イリアス（vo、p）
マーク・ジョンソン（b）
スティーヴ・カルデナス（g）
ランディ・ブレッカー（tp、flh）
オスカー・カストロ・ネヴェス（g）
ヴィクター・ルイス（ds）
ラファエル・バラタ（ds）
マリヴァルド・ドス・サントス（perc）

【収録曲】
1. アイ・ソート・アバウト・ユー
2. ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー
3. ディス・キャント・ビー・ラヴ
4. エンブレイサブル・ユー
5. ザット・オールド・フィーリング
6. エヴリシング・ディペンズ・オン・ユー
7. アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォー
8. レッツ・ゲット・ロスト
9. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ
10. ブルー・ルーム
11. ジャスト・フレンズ
12. ガール・トーク
13. ジャスト・イン・タイム
14. アイ・ゲット・アロング・ウィズアウト・ユー・ヴェリー・ウェル