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ウィーン国立歌劇場で活躍した美声、美貌の名ソプラノ、ユリナッチの貴重な歌曲アルバムが復活!

ユリナッチのシューマン&レスピーギ歌曲集

旧ユーゴスラヴィア出身のセーナ・ユリナッチ(1921~2011)は、1942年に『ラ・ボエーム』のミミ役でザグレブ国立歌劇場にデビュー。1944年にウィーン国立歌劇場のメンバーとなり同歌劇場で長く活躍しました。また、1947年にはザルツブルク音楽祭に、1949年と1950年にはグラインドボーンとエジンバラの音楽祭に初登場し、それぞれ素晴らしい成功を収め、世界的に活躍しました。彼女の初期の当たり役はモーツァルトの『フィガロの結婚』のケルビーノとリヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』のオクタヴィアンというズボン役でした。その可憐でいて強さも兼ね備えた美声と、女性美と男性美を併せ持つ芸術性、知的な解釈はリートの世界でも独特な魅力を放ちました。

セナ・ユリナッチ
セナ・ユリナッチ(WLE101オリジナル盤解説書より)

ウエストミンスターに録音した2枚のアルバム、シューマンとレスピーギはLP初期の名盤ですが、歌曲のレコードということで発行枚数が少なく、コレクターズアイテムとなっていたものです。シューマンの『女の愛と生涯』は、若い女性が恋をして結婚し、夫と死別するまでを歌ったものですが、ユリナッチは少女の可憐さから深い心の痛みまで多彩な音色と幅広い表現力で見事に演じています。ウィーン・フィル・メンバからなるバリリ弦楽四重奏団と共演したレスピーギの『夕暮れ』では、彼女のほの暗く柔らかな歌声が、時に優しく語りかけるように、時に激しく訴えかけるように聴き手に迫る、凛とした気品漂う演唱を示しています。バリリ弦楽四重奏団による艶やかで甘美な伴奏とも絶妙なコンビネーションを見せています。