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USデス・メタル界の重鎮マルヴォレント・クリエイション新作

Malevolent Creation

 

ニューヨーク出身、フロリダ拠点の老舗デス・メタル・バンドが、オールド・スクールのの拘りを高らかに示すべく通算12枚目のアルバム『デッド・マンズ・パス』の発売を発表した。

マルヴォレント・クリエイションは1987年にニューヨーク州バッファローで結成されたデス・メタル・バンド。結成から間もなくフロリダに拠点を移した彼らは80年代後半に4本のデモを制作、それらをきっかけにオランダ『Roadrunner Records』との契約を手に入れた。1991年にファースト・アルバム「THE TEN COMMANDMENTS」でデビューを果たした彼らは、同じくフロリダを拠点とするデス、オビチュアリー、モービッド・エンジェルらと共にデス・メタル草創期において先駆者として大いなる影響力を発揮、世界中の多くの後続達にインスピレーションを及ぼしたのだった。

本作はドイツ『Century Media』に移籍第一弾であり通算12枚目のスタジオ・アルバム。現在のラインナップはブレット・ホフマン(ヴォーカル)、フィル・ファシアナ(ギター)、ジオ・ゲラカ(ギター)、ジェイソン・ブラコヴィッツ(ベース)、ジャスティン・ディピント(ドラムス)の5人であり、バンド結成時よりずっと残ってきたメンバーはギタリストのフィルのみ。ヴォーカリストのブレットとベース奏者のジェイソンもオリジナル・メンバーだが、彼らは共に何度かバンドを離れていたことがある。メンバー交代の多いバンドとしても知られており、現行メンバー以外ではライヴ要員を含めると30人以上のミュージシャン達が関わってきた。しかしながら、音楽性は一切不変であり、最初のアルバムから最新アルバムまで、彼らは一貫して80年代スタイルのスラッシュ・メタル/デス・メタルをベースにしたブルータルなサウンドに拘りを持ち続けている。エクストリーム・メタル・シーンも細分化するようになって久しいが、一片の曇りもない正真正銘のデス・メタルを身上とする彼らに対する支持は本作『デッド・マンズ・パス』リリースを機に更に強固なものとなることだろう。

 

 

 

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2015年09月10日 13:31