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小澤征爾の師、日本人初ベルリン・フィル定期出演ピアニスト~豊増昇のバッハ初CD化!

豊増昇、松浦豊明、モルナール

全点初CD化。超お宝盤満載のキングレコード秘蔵音源シリーズ1

長い歴史をもつキングレコードには、数多くの自社音源があります。そのなかには、歴史上の存在となっている邦人演奏家の意外な演奏もあります。これまでCD化されることのなかったそれら秘蔵音源を発掘し、キングインターナショナルが発売することとなりました。第1回発売はピアノの豊増昇と松浦豊明、ハープのモルナール。いずれもステレオ・セッションで、伝説のエンジニア菊田俊雄の正統派録音の醍醐味を味わえます。乞うご期待!

小澤征爾、園田高広、舘野泉のピアノの師。“バッハの権威"豊増昇の遺した伝説のキング録音!

豊増昇(1912-75)はベルリン高等音楽大学でレオ・シロタ、フレデリック・ラモンドに師事し、日本人として初めてベルリン・フィルの定期に出演した伝説のピアニスト。小澤征爾、園田高弘、舘野泉のピアノの師としても知られています。残された録音は少なく、ことにバッハの権威として有名ながら、音で聴くことができませんでした。何とそのバッハ録音がキングレコードに遺されていました!
この録音は作曲家・中田喜直の働きかけで実現したもの。キング音羽スタジオにはベーゼンドルファーがあり、これを用いての録音。氏の柔らかな美しい音、豊かな音楽性が十全に捉えられた名録音。日本人離れした演奏に驚かされます。
(キングインターナショナル)

豊増昇バッハを弾く
イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
フランス組曲第5番ト長調BWV816
パルティータ第3番イ短調BWV827

豊増昇(Pf、ベーゼンドルファー)
録音:1968年4月15日、5月17日/キング音羽第2スタジオ(エンジニア・菊田俊雄)

CDの解説書には、中田喜直によるLP時代のライナーノーツのほか、小澤征爾が恩師に贈る感謝の辞「ピアノとラグビー、小澤君指揮もあるよ」を掲載しています。
また、2015年12月には小澤征爾・小澤幹雄編著「ピアノの巨人 豊増昇」も出版されました。

豊増昇(プロフィール)
1912年:5月23日佐賀市生まれ
1933年:東京音楽学校器楽科卒。1935年:同校研究科修了
1936-38年:ベルリン・ホッホシューレ(ベルリン音楽大学)に留学、レオ・シロタ、フレデリック・ラモンドに師事。
1940年:ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会
1942-43年:東京音楽学校助教授。1943-46年:同校教授
1950年:バッハのピアノ曲全曲演奏会(15回連続演奏会)を開いて、日本におけるバッハ演奏の権威となった。
1952年:ドイツ新バッハ協会会員。以後、ライプツィヒのバッハコンクールの審査員をつとめる。
1952-61年:京都市立音楽短期大学教授
1956年:日本人ピアニストとして初めてベルリン・フィルの定期演奏会に出演(指揮はカイルベルト、曲はフランクの交響的変奏曲)
1959年:武庫川女子大音楽部長
1961年:日本芸術院賞受賞(授賞賞理由:「洋楽(ピアノ)永年にわたるピアノ運動、特にバッハの演奏に対し」))
1962年:日本芸術院会員
1975年:10月9日肺がんのため死去。享年63。

日本人ピアニストとして初めて国際コンクールに入賞。
松浦豊明が1966年日本に一時帰国した折のスタジオ正規録音、
ついにCD初復刻!

松浦豊明(1929-2011)は1958年第1回チャイコフスキー国際コンクールで第7位入賞、59年ロン=ティボーコンクールで優勝(日本人初の国際音楽コンクール優勝者)。その後ヨーロッパで活躍、69年帰国後は音楽大学教授等をつとめていました。全盛期はハンブルクを本拠としていただけに、スタジオでの正規録音がキングに遺されていたことは全くの驚き。あざやかな指の冴えをみせる「ワルトシュタイン」「トッカータ」、聴きなれた曲でありながら味わい深い表現の「トロイメライ」、親しみを込めた「ワルツ」「楽興の時」、そしてみずみずしい表現で魅了してやまない「バラード」まで、端正かつ色彩感豊かな演奏が際立ちます。また、アナログ円熟期のキング録音が松浦の美音を完璧にとらえています。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53《ワルトシュタイン》
シューマン:トロイメライ
ブラームス:ワルツ変イ長調Op.39の15
シューベルト:楽興の時ヘ短調Op.94の3
ショパン:バラード第4番ヘ短調Op.52
シューマン:トッカータハ長調Op.7

松浦豊明(Pf、スタインウェイ)
録音:1966年10月26日、31日/キング音羽第1スタジオ(エンジニア・菊田俊雄)

日本ハープ界の父、ヨセフ・モルナール伝説のキング録音。
林りり子との「春の海」等の未発売曲も初CD化!

「日本ハープ界の祖」ヨセフ・モルナール(1929-)の録音がキングに遺されていました。1965-68年、モルナール30代後半、まさに全盛期の録音です。往年の名フルート奏者、林りり子と共演した「春の海」ほかの3曲とベートーヴェンの変奏曲はこれまで未発売のままとなっていました。今回全部まとめてCD1枚に収録しての発売となります。モルナールの繊細かつ芯のあるしっかりした音色が魅力で、まさに「男の楽器・ハープ」の理想的演奏。林りり子の初出音源も極めて貴重で、木目調の音色も美しく録られています。

ヨセフ・モルナールハープ・リサイタル
1.ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
2.ボクサ:前奏曲
3.アセルマン:ヒターナ
4.J.トーマス:演奏会用練習曲第11番
5.ディジ:ハープ・ソナタ変ホ長調
6.クルムフォルツ:フルートとハープのためのソナタヘ長調
7.ヘンドリク・アンドリーセン:間奏曲
8.宮城道雄:春の海(モルナール編)
9.デュセック:ハープ・ソナタハ短調Op.2の3
10.ベートーヴェン:スイス民謡による変奏曲WoO.64

ヨセフ・モルナール(ハープ)
1.吉田雅夫(フルート)、菅沼準二(ヴィオラ)
6-8.林りり子(フルート)
録音:1965年12月23日/杉並公会堂(1)、1967年12月8日/キング音羽スタジオ(2-5)、
1968年10月19日/キング音羽スタジオ(6-10)
(エンジニア:1.菊田俊雄/2-5.秋山猛夫/6-10.長尾和夫)

当CDの解説書にはモルナールの弟子、新進ハープ奏者の中村愛(めぐみ)による新稿が収録されています。モルナールの人となりが伝わってくるような内容となっています。
彼女自身の新録音「風と愛~日本のハープ音楽80年」も2016年4月発売予定です。
(タワーレコード)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年01月08日 20:00

更新: 2016年03月02日 12:30