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クロアチア音楽の使徒、安達朋博が弾く女性作曲家ペヤチェヴィッチの世界!

安達朋博

世紀転換期を彩ったクロアチアの女性作曲家、ドラ・ペヤチェヴィッチ(1885-1923)の作品集。
数奇な運命を辿ったペヤチェヴィッチは、難産に伴う腎不全、敗血症などの複合病因で37歳半という短い生涯であったものの、作品番号で58番まで、総作品点数では106曲を数え、オペラ以外ほぼ全てのジャンルを網羅した才気あふれる作曲家です。歿後、彼女の作品は忘却の彼方に追いやられていましたが、生誕100年(1985年)を機に再評価され、1991年のクロアチア独立後は、ザグレブの国立クロアチア音楽情報センターが全作品の楽譜を新たに校正し、出版する作業を続けています。それでも録音がほとんどなく、特に日本では依然として知られざる作曲家と言えます。
この作曲家に惚れ込んだのが、1983年生まれの日本人ピアニスト安達朋博です。安達は恩師のロシア人、エフゲニー・ザラフィアンツがクロアチアで音楽教育に携わっていたことが縁で、クロアチアへ留学。ザグレブ国立大学音楽アカデミーを卒業するまで、ペヤチェヴィッチをはじめとする未知の作曲家と出会い、その魅力にとりつかれました。没後90年となる2013年には、ドラ・ペヤチェヴィッチ・メモリアル財団主催の記念行事に日本人演奏家としてはじめて招かれ、リサイタルを開きました。
「安達朋博氏の演奏はドラの音楽独特の香りを濃厚に表現することに成功している。私もオーケストラのメンバーも彼の情熱的なアプローチに共感し、ドラの音楽に魅せられた。」と語るのは指揮をつとめた井上喜惟です。美しい旋律の裏側に非常に力強い意思を感じるペヤチェヴィッチの作品を見事に歌い上げます。
(キングインターナショナル)

安達 朋博(ピアノ)
イノ・ミルコヴィッチ高等音楽院(モスクワ音楽院提携校) を経て、クロアチア国立ザグレブ大学音楽アカデミーを最優秀にて卒業。ローマ国際ピアノコンクール、ブラームス国際音楽コンクール、アントン・ルビンステイン国際ピアノコンクールなど欧州各地の8つの国際コンクールで受賞。クロアチア人作曲家による作品の発掘・研究と、演奏会・録音、テレビ・ラジオ出演、記事執筆などを通じての普及活動であり、同国初の女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチや近代作曲家ボジダル・クンツ、前大統領イヴォ・ヨシポヴィッチ氏の作品をはじめ、ロマン派・近代のほか、多数の現代作曲家の作品の国外初演を行う。2013年に、ペヤチェヴィッチの故郷クロアチアのナシツェの記念財団より日本人で初めて招待されて以来、ペヤチェヴィッチの没後90年、生誕110年、音楽学校創立30周年などの記念公演は毎回安達が招待されており、2016年3月にもクロアチア国立オシエク歌劇場にてペヤチェヴィッチのピアノ協奏曲のスラボニア初演を行っている。

【収録曲目】
ドラ・ペヤチェヴィッチ(1885-1923)
大オーケストラのための序曲 ニ短調 Op.49
ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33
ピアノと管弦楽のための協奏的幻想曲 ニ短調 Op.48
【演奏】
安達朋博(ピアノ)
井上喜惟(指揮)
ジャパン・シンフォニア
【録音】
2015年9月28日、杉並公会堂 大ホール、ライヴ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年09月10日 18:15