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ジョルディ・サヴァール最新録音~3人の大作曲家による“主は言われた”

サヴァール1
©David Ignaszewski

ジョルディ・サヴァール最新盤は、3人の大作曲家による、聖書の「主は言われた」のテキストに基づく作品をまとめたもの。
モーツァルトのKV.193 は、1774年7月に作曲されたもの。トロンボーン、トランペット、打楽器と弦三部(ヴィオラを除く)という編成は、ザルツブルク大聖堂で演奏するために書かれたことをうかがわせます。厳格なフーガが取り入れられていること、テキストへの忠実な音楽づけなど、青年モーツァルトの教会音楽家としての成熟ぶりがすでに認められる作品です。ヴィヴァルディの作品では、歌唱陣の歌声を存分に堪能できます。ヘンデルの「主は言われた」は、当時22歳のヘンデルが書いた若々しさとイタリア的な魅力に満ちており、管弦楽・声楽ともに充実した書法で、高度な緊張を要する名曲です。
サヴァール率いるオーケストラのヴィヴィッドな色彩、合唱のうまさは絶品。美しいアンサンブルを堪能できます。
(キングインターナショナル)

わが主に賜った主の御言葉。
「わたしの右の座に就くがよい。わたしはあなたの敵をあなたの足台としよう」
この言葉で始まる“DIXIT DOMINUS”は、苦境のただ中にあるユダヤ民族が、神の救いを熱望する祈りに満ちています。旧約聖書の中の「詩篇 Psalm」は、150篇からなる神への賛美の詩文です。現在では否定されていますが古来、この150篇の大半はダビデ王の手になる詩とされ、ユダヤ教会、キリスト教会の礼拝で歌唱されてきました。これら3作品で使用されている「詩篇110」の場合、タイトルである“わが主”はダビデを、“主”は神(ヤハウェ)を意味しています。もちろん、キリスト教徒はダビデをイエス・キリストの先駆と見なしますので、詩文中の“神の右の座に就く者”は、やがて現れる救世主イエスその人に他なりません。「願わくは、父と子と聖霊とに栄えあらんことを。はじめにありしごとく、今もいつも、世々に至るまで。アーメン」という定型文で楽曲は閉じられます。
パッションのガンバ奏者、ジョルディ・サヴァールは1974年に自らの古楽アンサンブル、エスペリオンXXを結成して以来、徐々にその守備範囲を拡げてきました。1987年にはコーラス・グループ、ラ・カペーリャ・レイアルを設立。さらなる拡大を目指してオリジナル楽器オーケストラ、ル・コンセール・デ・ナシオンを立ち上げたのです。当初、中世のイベリア半島に栄えた音楽の紹介を目的とした活動は、ウィーン古典派のシンフォニーを演奏・録音するまでになりました。このアルバムもバロック盛期、バロック末期、ウィーン古典派の作品を“DIXIT DOMINUS”をキーにまとめるというアイデアに満ちた構成となっています。サヴァールならではの豊饒な歌にあふれた一枚です。
(タワーレコード)

【収録曲目】
ヴィヴァルディ:主は言われた RV.594
モーツァルト:ディクシット&マニフィカト ハ長調 KV.193
ヘンデル:主は言われた HWV.232
【演奏】
マルタ・マテウ(ソプラノ)
ハンナ・バヨディ=ヒルト(ソプラノ)
アントニー・ロト・コンスタンツォ(アルト)
櫻田亮(テノール)
フリオ・ザナージ(バス)

ジョルディ・サヴァール(指揮)
マンフレード・クレーマー(ヴァイオリン、指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン
ラ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
【録音】
2015年6月1日、バルセロナ