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各紙誌で絶賛されたパーヴォ・ヤルヴィ&N響のR.シュトラウス“英雄の生涯”&“ドン・ファン”が海外リリース!

ヤルヴィの英雄の生涯

大オーケストラを駆使して描き出される極彩色の音世界

パーヴォ・ヤルヴィとNHK交響楽団による録音プロジェクト第1弾として各紙誌で絶賛された「R.シュトラウス:英雄の生涯&ドン・ファン」がついに海外リリースされることになりました。2017年2月28日から3月7日にかけて、パーヴォとN響は彼らにとって初のヨーロッパ・ツアーを行ないます。ベルリン・フィルハーモニーを皮切りに、パリ、アムステルダム、ロンドンなど主要都市を巡り、マーラーの交響曲第6番とショスタコーヴィチの交響曲第10番という難曲をメインにプログラミングしたこの重要なツアーに合わせる形でのリリースです。ヴォルフガング・サヴァリッシュ、オトマール・スウィトナー、ホルスト・シュタインら20世紀を代表する独墺の名匠を通じてN響に刻み込まれてきたドイツ本流の演奏伝統・重厚なソノリティ、そして現在のN響が獲得している「アメリカのメジャー・オーケストラに匹敵するほどの」(パーヴォ・ヤルヴィ言)卓越した機能美や色彩感。その全てをフルに生かすことのできるレパートリーとして選ばれたのが、20世紀を代表するオーケストラ曲、リヒャルト・シュトラウスの交響詩チクルス。「あらゆるものを音楽で描写することが出来る」と豪語するほどオーケストラの楽器の特性を知り尽くしていた才人・R.シュトラウスが残した交響詩は、19世紀末に音色・音量・演奏様式など様々な点で大きく発展した近代オーケストラの特徴を掴み、その機能を極限まで生かすように作曲されているのが大きな特徴です。4管編成を基本とし時にはオルガンやハープをも含む巨大なオーケストラを駆使して描き出される極彩色の音世界こそが、R.シュトラウスの交響詩の魅力です。さまざまなオーケストラと幅広いレパートリーを録音として残してきたパーヴォ・ヤルヴィですが、R.シュトラウスの交響詩はこのN響とのプロジェクトまで1曲も録音がありませんでした(シュトラウス作品では、ドイツ・カンマーフィルと「町人貴族」「二重小協奏曲」を録音していたのみ)。N響という理想的なパートナーを得たことで、ようやくR.シュトラウスの交響詩の録音を決断したパーヴォの心意気が演奏に刻み込まれています。当アルバムはシュトラウス自身の戯画化とも思える「英雄の生涯」と理想の女性を求めての彷徨を描く「ドン・ファン」の2曲。卓越した指揮者としての演奏活動を開始していた20代のシュトラウスは、並行してオーケストラ曲の作曲に積極的に取り組みました。「新しい思想は新しい形式を求めなければならない――詩的着想がまさに形式的要素となっているリストの交響的作品の基本原理が、これからは私自身の交響的作品の指導原理となったのである」とシュトラウス自身が回想する通り、交響詩というフォーマットで作曲家としての技量を発揮し始めました。その初期の傑作が「ドン・ファン」であり、その交響詩時代の掉尾を飾るのが「英雄の生涯」で、いずれもシュトラウスの交響詩の代表的作品としてよく知られています。いずれも2015年2月のサントリーホールでの定期公演Bプログラムでのライヴ・レコーディング。満場の聴衆を前に、パーヴォの緻密なかつ大胆な解釈のもと、対抗配置にしたN響の持つ底力と凄みが発揮された演奏は、シュトラウス作品の本質を鋭く突き、「筋肉質で瞬発力に富むヤルヴィの指揮にオーケストラも率直に反応し、生命力あふれる白熱の名演が生まれた」と絶賛を受けました。空前のコンビの実力を遺憾なく発揮した名演は、世界の聴衆をも魅了するに違いありません。

N響はまさにシュトラウスに相応しいオーケストラです  パーヴォ・ヤルヴィ
N響との録音プロジェクトを考え始めた時、最初に頭に浮かんだのは、N響の持つサウンドや伝統でした。N響は非常にドイツ的なオーケストラです。真に偉大なドイツの巨匠たちとの共演で培ってきたドイツ本流の演奏伝統があります。私も、これまで客演した時に、N響がロマン派の大曲への親和性を持っていることを痛感していました。ですからN響とリヒャルト・シュトラウスのオーケストラ曲を録音することは、ごく自然で、しかも論理的な決断だったわけです。最初から私の中ではこのプロジェクトに大きな期待がありました。そして演奏を終え、編集済みのマスターを聴いた今、何のためらいもなく言えるのは、私の期待をはるかに上回る成果を得られたということです。N響は規律正しく、技巧も申し分なく、準備万端。輝きのあるサウンドを持ち、技術面でも完璧です。アンサンブルの緊密さ、お互いに聴きあう協調性、磨き抜かれたサウンドそして何よりも素晴らしいのはあらゆる要素が非常に高度なレヴェルで達成されていることです。音楽への深い愛情を持ち、既成概念にとらわれず、新しいことへのチャレンジを恐れないオーケストラ。たちまちのうちに、私たちは「一つのチーム」だと感じることができました。これは音楽づくりの上で非常に大切なことなのです。私はこれまでさまざまなオーケストラと日本を訪れ、それぞれの特徴を生かせる作品を集中的に取り上げてきました。シュトラウスの作品がその中にほとんどなかったのは、これらを演奏するのに最適のオーケストラを探していたからです。その意味でN響はまさにシュトラウスに相応しいオーケストラだと、私は思います。(パーヴォ・ヤルヴィ)
 
【収録予定曲】
リヒャルト・シュトラウス
1. 交響詩 「ドン・ファン」 作品20
2. 交響詩 「英雄の生涯」 作品40
篠崎史紀(ヴァイオリン・ソロ)
NHK交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

【録音】2015年2月18日&19日、サントリーホールでの第1804回 定期公演 Bプログラムでのライヴ・レコーディング/DSDレコーディング

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ツィクルス第2弾!R.シュトラウス:ドン・キホーテ&ティル、他(SACDハイブリッド)

パーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団の録音プロジェクト「R.シュトラウス:交響詩チクルス」第2弾は、2015年10月、首席指揮者就任記念演奏会での3曲をそのままライヴ録音。「ドン・キホーテ」「ティル・オイレンシュピーゲル」「ばらの騎士」という、シュトラウスが作曲技法の粋を凝らして精緻に活写する「一風変わった人物たち」(パーヴォ言)の音楽をフィーチャー。
「ドン・キホーテ」では、ノルウェーの大チェリストにしてパーヴォが全幅の信頼を寄せる盟友(すでにエラート・レーベルに共演録音あり)、トゥルルス・モルクが独奏を担います。初録音ながら、長年弾き込んできた十八番のレパートリーだけに、ドラマティックな起伏と堂々たる貫録で聴かせます。サンチョ・パンサ役(ヴィオラ独奏)はN響首席奏者・佐々木亮。
N響がパーヴォの指揮にくらいつき、物語が圧倒的な俊敏さで蘇る「ティル」、しなやかで引き締まった「ばらの騎士」の鮮烈な名演を合わせてDSDレコーディング。3曲ともパーヴォ・ヤルヴィにとっての初録音です。充実のライナーノーツは広瀬大介氏執筆のほかパーヴォのコメントも掲載。

R.シュトラウス交響詩チクルス[2]
交響詩“ドン・キホーテ”(1896)
交響詩“ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯”1895)
“ばらの騎士”組曲(1910/1945)

【演奏】
トゥルルス・モルク(チェロ)、佐々木亮(ヴィオラ)[ドン・キホーテ]
NHK交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ 

【録音】
2015年10月14日&15日、サントリーホールでの定期公演 Bプログラムでのライヴ・レコーディング

パーヴォ・ヤルヴィ2016年9月来日記念盤
N響創立90周年記念リリース
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ドイツ・カンマーフィルとのブラームス・ツィクルス第1弾~交響曲第2番(SACDハイブリッド)

現在最も刺激的な音楽を生み出し続けているパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィル。充実の極みにある彼らが現在新たに取り組んでいるのが<ブラームス・プロジェクト>。ドイツ・ロマン派の精髄ともいえるブラームスを新たな角度で見つめ直すこのプロジェクトは、2014年12月の東京オペラシティでの全曲演奏で本格的にスタートし、世界各地で絶賛を博している。それと並行して交響曲4曲・セレナード2曲と主要管弦楽曲を収録する4枚シリーズの第1弾が登場。ニ長調という輝かしい調性による交響曲第2番、悲劇的と大学祝典という対照的な序曲2曲を収録。録音会場を歴史あるヴィースバーデンのホールに移しての新録音。

ブラームス:
1.交響曲第2番 ニ長調 Op.73
2.悲劇的序曲 Op.81
3.大学祝典序曲 op.80

【演奏】
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

【録音】
2015年3月30日~4月1日(1)、2016年3月26,27日(2,3)
ヴィースバーデン、クアハウス

【仕様】
SA-CD ハイブリッドディスク 2ch + 5.1 Multi

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年12月16日 18:30