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ジュニア・バイルズ(Junior Byles)、1986年に発表したラスト・アルバム『Rasta No Pickpocket』初CD化

Junior Byles

ラスタ・サウンド並びにラスタの精神性をメインストリームへ持ち込んだ、ルーツ・レゲエの先駆者、ジュニア・バイルズ。1967年後半、リー・スクラッチ・ペリーとジョー・ギブズをスーパーヴァイザーとしたヴォーカル・グループ、ヴァーサタイルズを結成し、「Children Get Ready」といったマイナー・ヒットをリリースする。70年にヴァーサタイルズが解散、その後バイルズはリー・ペリーのソロ・アルバムのレコーディングに参加、「What's The World COming To」という楽曲を彼のニックネームでもあるKing Chubby名義で発表する。

68年から74年の間、リー・ペリーとバイルズは40曲以上の楽曲を発表、その中には「Curly Locks」や「Rasta No Pickpocket」、「Place Called Afria」や「Cutting Razor」、そして72年にジャマイカで大ヒットを記録し、ヒットチャートにラスタの精神を持ち込んだ初の楽曲としても知られる「Beat Down Babylon」といったクラシック・トラックも含まれていた。リー・ペリーはこの時期を通して、ジュニア・バイルズは最高級のヴォーカリストだと認め、深い精神的な信仰心と時折顔を出す攻撃的な表面も全て受け止めて、彼をリスペクトするようになっていったという。

70年代中盤、ジュニア・バイルズは世界でも名の知れたジャマイカの大スターとして認められるようになっていたのだが、同時に精神的な不安定さも知られていくようになる。70年代後半にはサニタリウムを出たり入ったりする生活を続けていたのだが、その時期でも、数々の素晴らしいレコーディングを発表していった。その時期に発表した、ジャマイカの偉大なるプロデューサーでありバイルズの友人でもあるジョー・ギブズと共にレコーディングした「Heart & Soul」は大きなヒットとなり、再び注目を集めるようになったのだが、その後数曲しかレコーディングをすることが出来ず、「Heart & Soul」での盛り上がりを最大限に生かすことが出来なくなってしまう。Nighthawk Recording時代に、彼の長年の仲間でもあるNiney The Observer(ヴァーサタイルズ時代からの付き合い)のアシスタントを得ながらキャリアを続けていく予定を立てていたのだが、最終的に1986年に発表したアルバム『RASTA NO PICKPOCKET』が、彼にとって最後のアルバムとなってしまう。

今回初めてCD化となるこの作品は、オリジナル・テープを使用した最新リマスター音源を収録、プロデューサーLeroy Jodie Piersonによる新規ライナーノーツや貴重な写真などを掲載したブックレットを封入した仕様でのリリースとなる。また、オリジナルに収録されていた6曲に加え、「Press Along」や「Thanks And Praise」といった未発表ヴァージョンや1983年にリリースされたNighthawkコンピレーション作品『Knotty Vision』に提供していた「Bur Boy」を含む計5曲のボーナス・トラックを追加収録。

タグ : 【World】復刻&発掘 リイシュー

掲載: 2018年06月04日 12:22