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ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)、〈愛〉をテーマに編纂した2014年コンピがアナログBOXで登場

Joni Mitchell

孤高にしてシンガー・ソング・ライター/女性アーティストの最高峰、ジョニ・ミッチェル。彼女自らキュレーターとなり編纂した4枚組CD『LOVE HAS MANY FACES』がリリースされたのは、2014年のこと。その自選集とも呼べるコンピレーションが8枚組のアナログLPとしてリリースされることが決定した。

『LOVE HAS MANY FACES』は、最初「愛」をテーマにしたバレエの為に企画されたという。しかしジョニが18ヶ月かけて、愛や愛の喪失についての楽曲を選び、それらを1枚のCDにまとめようとした果て、彼女は、バレエのことは忘れることにしたという。「音楽を一つの作品――一つの新しい作品のように感じられるものにしたかった。でも、その長さでは、どうやっても、曲をただ集めたものにしかならなかった」そう彼女は、本作のライナーノーツで綴っている。

しかしジョニはあきらめなかった。彼女は最初に追い求めていたものが実現不可能でないことを証明するために、引き続き曲を選び続けた。そして2年かけて、彼女は本作に収録されている53曲からなる、4幕のバレエ作品を作り上げたのだった。「私は、歌も作る絵描き。私の作る歌はとても視覚的なの。言葉は場面を描き出し・・・(中略)・・・ここで私が成し遂げたのは、場面を集め(まるでドキュメンタリー映像作家みたいに)そしてそれらを並べながら編集して、全く新しい作品を作ることだった」そう彼女は説明している。

そうジョニ本人が書き綴るように、本作はアーティストが自らキュレーターとなって編纂された作品である。40年にもおよぶレコーディング・キャリアの中から、彼女は自ら曲を選び、パッケージもデザインした。そのパッケージには、53の歌詞、6枚の新たな絵、そしてレコーディング過程などをつづった自伝的な内容の、面白く、神秘的で、また情報量も多いライナーノーツが収録れている。

本作は、4つのテーマのもとに曲をセレクトし、新たに並べ直すことによって、それぞれの楽曲がまた新たな形のつながりを見せていくようになる。その過程は映画を作るのとよく似ていたという。それについて彼女はこう語る「40年分の作品を見返すことになった。そうしているうちに、突然場面場面がつながりを持ち、そこからシリーズが生まれていった。前は、感情のローラーコースターみたいだったけど、一枚のディスクに詰め込んでいたから――その代わりにテーマが生まれてきた。ムードも保ち続けることが出来た。あともう少しのところまできていた・・・(中略)・・・この長い(2年にもわたった)編集作業がようやく終わったとき、私の手元には4つのバレエ、もしくは4幕のバレエ作品――4部作があった。それから1つのボックス・セットもね」

長年のファンには馴染み深い歌の数々が、最新リマスターという新しい音蝕で蘇り、さらに「愛がもつ様々な顔」というテーマのもと、また新たな表情を見せる。最新リマスターの53曲、そして本人によるアルバム・ノーツとアートワークをフィーチャーした、まるで“ジョニ・ミッチェル”というギャラリーのような作品がアナログLPボックスという形態で新たに登場する。

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タグ : リイシュー リマスター ロック復刻&発掘

掲載: 2018年10月16日 10:53