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フランキスト必携!セザール・フランクの主要作品を各社音源から結集したBOXが初登場(23枚組)

フランク作品集

ベルギー出身でフランスに帰化した大作曲家、オルガニストのセザール・フランク(1822~1890)は大器晩成の作曲家でした。交響曲ニ短調、ピアノ五重奏曲、ヴァイオリン・ソナタなどの有名作は晩年に集中していて、ピアノ三重奏曲、ピアノ協奏曲、オルガン作品、声楽曲などの初期作品は演奏会にしろCDにしろ聴く機会が少ないのが現状です。今回Brilliant Classicsがリリースする「フランク作品集」(23枚組)は、おそらくフランクの主要作品を幅広く収めた初のBOXとなるものです。自前の音源は7枚のみで、他はNAXOS(管弦楽作品)、Dynamic(室内楽作品、ピアノ曲、歌劇)、Ricercar(ハーモニウム作品)、Hanssler(オラトリオ“至福”)、Hungaroton(合唱作品)など、他のレーベルからライセンスして含めています。演奏家もそれぞれフランクの作品演奏の適任者で、とくに指揮者(ロベルト・ベンツィ、ジャン・フルネ、ヘルムート・リリング)と室内楽(ヴィリニュス弦楽四重奏団、アカデミカ弦楽四重奏団メンバー)の顔ぶれは充実しています。

ロベルト・ベンツィ(1937~)は9歳でクリュイタンスに師事し、10歳で指揮デビューしたフランスの天才指揮者。11歳で映画「栄光への序曲」に出演し、世界にその名を轟かせました。1972年から1987年までボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団、1989年から1998年までアーネム・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を歴任。フランクの交響曲ニ短調は両オーケストラと録音するなど、ベンツィが最も得意とする作品です。

親日家として知られたフランスの名匠ジャン・フルネ(1913~2008)については、とくに申し上げるまでもないでしょう。交響詩「贖罪」は1976年の録音。オランダのNM Classics(Q Disc)が2001年にリリースしたオランダ放送フィルとの8枚組BOXからライセンスされた音源です。

ヘルムート・リリング(1933~)はドイツの合唱指揮者、オルガニスト。バッハの音楽を中心に幅広いレパートリーを誇り、とくに教会音楽に造詣が深いことで知られています。オラトリオ“至福”の演奏者として、彼以上の指揮者は考えられません。

ヴィリニュス弦楽四重奏団は1965年にリトアニアで結成されたヴェテラン団体です。このカルテットはリトアニア国立フィルハーモニック協会の主催のもと、年間平均80回のコンサートを開催し、ハイドンとベートーヴェンによる弦楽四重奏曲全曲、モーツァルトの全弦楽五重奏曲を含む450以上の作品をレパートリーとしています。完璧なアンサンブル、豊かなハーモニー、成熟したアンサンブルをもつ名団体です。

アカデミカ弦楽四重奏団は1968年にルーマニアのブカレスト音楽大学の卒業生により組織されました。1970年代前半にリエージュ、ミュンヘン、ジェノヴァの各音楽コンクールで優秀な成績を収め、ヨーロッパ各地で活躍しました。ピアノ三重奏曲を中心とした録音は1981~82年にイタリアのDynamicがLPレコードとしてリリースしたもので、一部は世界初録音となるものでした。第1ヴァイオリンのマリアナ・シルブは、1992~2003年にイ・ムジチ合奏団のリーダーを務めた実力者で、ここでは彼女が弾くヴァイオリン・ソナタも聴くことができます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

【曲目】
フランク:作品集

Disc. 1(Naxos原盤)
交響詩「呪われた狩人
交響曲ニ短調
ロベルト・ベンツィ指揮、
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
1995年6月、アーネムでの録音

Disc. 2(Naxos原盤)
交響的変奏曲
交響詩「ジン」
フランソワ・ジョエル・ティオリエ(pf)
ロベルト・ベンツィ指揮、
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
1995年6月、アーネムでの録音

ピアノ協奏曲第2番Op.11
マルテイン・ファン・デン・フーク(pf)
ロベルト・ベンツィ指揮、
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
1997年7月、アーネムでの録音

Disc. 3(Naxos / Capriccio原盤)
交響詩「アイオリスの人々」
ロベルト・ベンツィ指揮、
アーネム・フィルハーモニー管弦楽団
1995年6月、アーネムでの録音

交響詩「プシシェ」
ヴァシル・カザンジェフ指揮、
ソフィア交響楽団
1994年2月、ソフィアでの録音

Disc. 4(Brilliant Classics原盤)
弦楽四重奏曲ニ長調
ヴィリニュス弦楽四重奏団
2007年録音

Disc. 5(Brilliant Classics原盤)
ピアノ五重奏曲へ短調
ムーザ・ルバッキーテ(pf)
ヴィリニュス弦楽四重奏団
2007年録音

Disc. 6(Dynamic原盤)
ピアノ三重奏曲第1番Op.1-1、第2番「サロンの三重奏曲」Op.1-2
ダレイラックの「ギュリスタン」のモティーフによる協奏的二重奏曲Op.14
アンダンティーノ・クィエトーゾ変ホ長調Op.6
アカデミカ弦楽四重奏団のメンバー
マリアナ・シルブ(ヴァイオリン)
ミハイ・ダンチラ(チェロ)
ミハイル・サルブ(ピアノ)
1981年秋~1982年春、ジェノヴァでの録音

Disc. 7(Dynamic原盤)
ピアノ三重奏曲第3番Op.1-3、第4番Op.2
アカデミカ弦楽四重奏団のメンバー
ルクサンドラ・コーラン(ヴァイオリン)
ミハイ・ダンチラ(チェロ)
ミハイル・サルブ(ピアノ)

ヴァイオリン・ソナタ イ長調
マリアナ・シルブ(ヴァイオリン)
ミハイル・サルブ(ピアノ)
1981年秋~1982年春、ジェノヴァでの録音

Disc. 8(Naxos原盤)
バラードOp.9
シューベルトの4つのメロディOp.8
ポーランドの2つの歌による幻想曲Op.15
エクス・ラ・シャペルの思い出Op.7
ユリア・セヴェルス(pf)
2012年10月、ベルリンでの録音

Disc. 9(Dynamic原盤)
ダレイラックの「ギュリスタン」による第1幻想曲Op.11、第2幻想曲Op.12
幻想曲第2番Op.14
ポーランドの2つの歌による幻想曲Op.15
大幻想曲Op.19
フランチェスコ・ベルトルディ(pf)
1990年頃、ジェノヴァでの録音

Disc. 10(Brilliant Classics原盤)
前奏曲 フーガと変奏曲Op.18(ピアノ版)
前奏曲 アリアと終曲
前奏曲 コラールとフーガ
ムーザ・ルバッキーテ(pf)
2008年録音

Disc. 11(Brilliant Classics原盤)
大オルガンのための6つの小品
幻想曲ハ長調Op.16
交響的大曲嬰へ短調Op.17
前奏曲 フーガと変奏曲Op.18
パストラール ホ長調Op.19
祈りOp.20
フィナーレOp.21
アドリアーノ・ファルチョーニ(Org)
2011年4月、ペルージャでの録音

Disc. 12(Brilliant Classics原盤)
3つの小品
幻想曲イ長調、カンタービレ ロ長調、英雄的小品 ロ短調
3つのコラール
第1番ホ長調、第2番ロ短調、第3番イ短調
アドリアーノ・ファルチョーニ(Org)
2011年4月、ペルージャでの録音

Disc. 13、Disc. 14(Ricercar原盤)
ハーモニウムのための5つの小品
オッフェルトリウム、小オッフェルトリウム、詩篇(第1)へ短調、詩篇(第2)へ短調、聖体拝領唱
前奏曲 フーガと変奏曲Op.18(オリジナル版)
オッフェルトリウム イ長調
小オッフェルトリウム
行進曲風にOp.22
オッフェルトリウム-マエストーソ・マ・ノン・レント
ブルターニュの歌によるオッフェルトリウム
アントレ
小品 変ホ長調
オルガニスト(63曲)
ヨリス・ヴェルダン(Harmonium)
1999年9月、ヘフェルレーでの録音

Disc. 15、Disc. 16(Dynamic原盤)
歌劇「ストラデッラ」(L.ホーヴ編)
イサベル・カバトゥ(Sop)
マルク・ラホ(Ten)
ウェルナー・ファン・メヘレン(Br)
フィリップ・ルイヨン(Br)
グザヴィエ・ルイヨン(Ten)
ジョヴァンニ・イオヴィーノ(Ten)
パトリック・ミニョン(Vo)
ロジャー・ヨアキム(Br)
パオロ・アリヴァベーニ指揮、
ワロン王立歌劇場管弦楽団、合唱団
2012年9月、リエージュでの録音

Disc. 17、Disc. 188(Hänssler Classic原盤)
オラトリオ「至福」
コルネリア・カリッシュ(Alt)
インゲボルク・ダンツ(MSop)
ジョン・チーク(Bs)
ダイアナ・モンタギュー(MSop)
スコット・ウィアー(Ten)
ラインハルト・ハーゲン(Bs)
ジル・カシュマイユ(Br)
キース・ルイス(Ten)
フアン・バスレ(Bs)
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
ヘルムート・リリング指揮、
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
1990年3月2日、シュトゥットガルトでのライヴ録音

Disc. 19(NM Classics原盤)
交響詩「贖罪」
ゲー・ネウテル(Sop)
ジャン・フルネ指揮、
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、
オランダ放送合唱団
1976年録音

Disc. 20(Hungaroton原盤)
3声のミサ曲
3つのオッフェルトリウムより
第1曲「これぞ、それない」、第3曲「主の右に」
マリアン・ボディ(Sop)
アッティラ・ヴェンドレル(Ten)
イシュトヴァーン・ラーツ(Bs)
デジュー・カラッソン(Org)
アンドレア・コチシュ(Harp)
ジョルト・モルナール(Vc)
フェレンツ・ナジ(Cb)
サラモン・カンプ指揮、
デブレツェン・コダーイ合唱団
1995年発売

Disc. 21(Rondeau Production原盤)
十字架上の最後の七つの言葉(*)
オルガンのための3つの小品
幻想曲イ長調、カンタービレ ロ長調、英雄的小品ロ短調
ダニエル・ベックマン(Org)
ケルステン・シュトルック指揮、
マインツ大聖堂管弦楽団、合唱団
2014年4月6日(*、ライヴ)、2015年5月12日、マインツでの録音

Disc. 22(Brilliant Classics原盤)
歌曲集
[夜想曲、ニノン、こわされた花瓶、歌、ばらの結婚、回想、ロビン・グレイ、日ごとに過ぎてゆき、ばらと蝶々、天使と幼児、夕べの鐘、バンガドールの酋長、もしそれが美しい芝生なら、A cette terre ou l'on ploie sa tente、愛する、行列]
フランチェスカ・スカイーニ(Sop)
マッティア・オメット(pf)
2013年2月の録音

Disc. 23(Brilliant Classics原盤)
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
クリストフ・バラティ(Vln)
クララ・ヴュルツ(pf)
※初登場音源

ヴァイオリン・ソナタ(J.デルサールによるチェロとピアノのための編曲版)
ロベルト・トライニーニ(Vc)
クリスティアーノ・ブラート(pf)
2016年2月、ポーランド、ラドムでの録音

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2019年01月15日 00:00