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Dido(ダイド)5年振りのニュー・アルバム『STILL ON MY MIND』をリリース

Dido(ダイド)アルバム『STILL ON MY MIND』

「Thank You」、「White Flag」、「Here With Me」などの全英TOP3ヒットで知られるイギリスを代表する女性シンガーソングライター、DIDO。世界中で4,000万枚以上のアルバム売上を達成し、イギリスでこれまでに最も売れたアーティストの1人として知られる彼女だが、デビュー・アルバムの『NO ANGEL』と続く2003年の『LIFE FOR RENT』は未だにイギリスで最も売れているアルバムのひとつとしてリストとして記録されている。

そのDIDOが約5年振りとなるニュー・アルバムを引っ提げ、シーンに戻ってきた!さらに新作の発売に合わせ、約15年振りとなるツアーも行う予定だ。

今回リリースとなるのは、彼女にとって通算5枚目のアルバムとなる『STILL ON MY MIND』。2013年の前作『GIRL WHO GOT AWAY』に続く作品となる本作は、母国UKで制作およびレコーディングされ、長年プロダクションとソングライティングの両面でコラボレートしてきた兄ロロをプロデューサーとして迎えている。「すごくシンプルなことよ、新しいアルバムを作るんだったらロロとでなきゃ嫌だったの」彼女はそう語り、さらに続ける。「本当に楽に作ることができた。ヴォーカルは全てソファーで録音したのよ。(アルバムの)ほとんどを自宅で録音したわ」

彼女の突然のカムバックに驚いたファンも多いかと思われるが、実際、DIDO自身もこのことに驚いているという。「正直に話すと、このアルバムはほとんど偶然の産物みたいなものだった。ある朝、目が覚めて起きたら、兄のロロと一緒に仕事をしたいなと思ったの。それがこのアルバムを作る最初のきっかけ。二人だとすごく上手くいくの、一緒に居て楽しいし、とっても気が合うのよ。アルバム制作の間、彼の家族と一緒に楽しい時間を過ごしたり、犬の散歩をしたり、音楽の話や世界で起きていることを話したり。そこからアルバムが自然と生まれたの」

アルバムの幕開けを飾るのは、ファースト・シングルでもある「Hurricanes」。このパワフルな曲の最初の数音から,DIDOの声は今までよりも、より大きくて鮮明に響き、久しぶりに聞く彼女のその目覚ましい声はリスナーの胸に迫る。日常的な愛の揺るぎないパワーを呼び起こすようなこの曲は、DIDOの深いソングライティングに甘美なビートが美しく融合している。「クラブ・ミュージックが自分のバックグラウンドにあるから、一つの雰囲気を作り出して、そこから曲を引き出すことに心動かされるの。長い時間、あれこれ弄りながら、いろんなバックトラックを作って、そこからイメージを想像している。頭の中で映画を思い浮かべていると、それが曲になっていく。そんな感じかしらね」

『STILL ON MY MIND』には、この他にも、失った恋の痛みから立ち直ろうとする繊細なバラード・ナンバー「Give You Up」や、感傷過多にならない形で母親の子どもへの愛を歌う「Have To Say」など様々な形の“ラヴ・ソング”が収録されている。特に「Have To Say」はDIDOにとって、本作の中でも特に鍵となる1曲だという。「新しいやり方で曲作りをしている、と思う。子供を持つと、新たな次元へ少し入っていくような気がする・・・そこから戻ることが出来ないわ」ちなみに、この曲は、聴かせた人たちにもインパクトを与えたようだ。「面白いことにね、子供を持っている人がみんな涙ぐむの。部屋にいた成人男性たちがすすり泣いていた」その曲を作り終えた後、DIDOは次から次へと曲を作り続けていった。「水門が開いたように、何もかもがもどってきたの。色々な感情が呼び覚まされたわ」そう彼女は語る。

サウンド的にも、彼女が好きだというヒップホップから、ルーツにあるフォークまで、様々なスタイルとジャンルを取り込みながら、全般的にはダンスやエレクトロ感が強い作品となっている。それでも、やっぱり最もリスナーを夢中にさせるのは、ダイドの美しい心中が透き通って見える一つ一つの楽曲である。今作の制作過程を「圧倒的な魔法体験」だと表現したDIDO。「音楽を聴くたびに感じるこの気持ちを記録したかったの。音楽以外あなたに必要なものはないよ、と自分に言い聞かせるようにね」そう語る彼女はこう締めくくるのだ。「今でも私が音楽を聴く時に感じるような快感を、皆なに自分の曲で感じて欲しいの。他の曲では感じないような興奮をね」

 

Dido(ダイド)

タグ : SSW シンガーソングライター

掲載: 2019年01月25日 12:03

更新: 2019年02月12日 16:30