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古楽アンサンブル「カペリャ・デ・ミニストレルス」によるルクレツィア・ボルジアをテーマにプログラムされたルネサンス初期のイタリア宮廷音楽集


[Capella de Ministrers 公式チャンネルより]

時代に翻弄された美女が渡り歩いた、ルネサンス初期イタリアの音楽世界

ルネサンス以前の古楽の録音は、作曲家の名前よりも演奏団体の入念なテーマ設定がものをいう世界。
スペイン西部バレンシアに拠点をおくカペリャ・デ・ミニストレルスはその点、アルバムを制作するたび入念な背景研究にもとづくテーマ性の高いプログラムを打ち出し、古楽ファンの心をつかんで離しません。

今回のテーマは、まさにバレンシアからイタリアに渡り大躍進を遂げたボルジア家(スペイン語では「ボルハ」ですがバレンシア語では「ボルジャ」)……とくに教皇アレクサンデル6世となったロドリーゴ・ボルジアの娘で、絶世の美女とうたわれ数々の災厄をも巻き起こしたルクレツィア・ボルジアに光をあて、2019年に歿後500年を迎える彼女がいかにイタリア屈指の文化拠点を渡り歩いてきたかを音楽とともに検証するものとなっています。結果的に、それはルネサンス初期イタリアの音楽世界の粋を立体的に味わえる秀逸選曲に。

ビウエラ・デ・アルコ(ガンバ)やリコーダー、ルネサンス・ハープなど繊細な響きを奏でる古楽器の響きが、CdMレーベル得意の直接音を活かした秀逸エンジニアリングでひときわ生々しく耳に届くのも魅力。充実解説もあわせて味わうのが吉です(国内仕様は歌詞とともに日本語訳付)。
(ナクソス・ジャパン)

『ルクレツィア・ボルジアをめぐる史実・神話・伝説 ~1500年前後のイタリア宮廷音楽~』
【曲目】
[1480年――ローマ、ルクレツィア伝説の始まり]
1) コスタンツォ・フェスタ(1485/90~1545):バッサ・ダンツァ「ラ・スパーニャ(スペイン)」*
2) エーヌ・ファン・ヒゼヘム(1445頃~1497):あらゆる美徳に満ちた彼女
3) ハインリヒ・イザーク(1450頃~1517):ラ・スパーニャ(スペイン)*
4)バルトローメオ・トロンボンチーノ(1470頃~1535): 歌っていたのは、恋心を落ち着けるため

[1492年――バレンシアの貴婦人]
5) 作者不詳:ディンディリンディン(モンテカッシーノのバッラータ)
6) 作者不詳(伝統歌):アラゴンに貴婦人がひとり
7) 作者不詳(詞:ジュアン・エスクリヴァ):カテリーナたちのフォリア

[1492年――スフォルツァ家とミラノの宮廷]
8) アレクサンデル・アグリコーラ(1445頃~1506):恋がわたしに溜息をつかせる
9) ルイス・デ・ミラン(1500以前~1561以降):パバーナとガリャルダ*

[1498年――ペーザロでのジョヴァンニ・スフォルツァ、そしてアラゴン家のアルフォンソ]
10) コスタンツォ・フェスタ:なんと不公平な恋
11) ロフィーノ師(生歿年不詳):スペインの騎士ひとり
12) ジョスカン・デプレ(1450頃~1521):スカラメッラは戦場へ向かう

[1502年――フェラーラ公女と、エステ家のアルフォンソ]
13) ジョルジオ・ルッパート(生歿年不詳):おお、勝利のダイヤモンド
14) ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ(生歿年不詳):フェラーラ風パヴァーナ*
15) バルトローメオ・トロンボチーノ:これはもはや涙ではない
16)マルケット・カーラ(1465頃~1525?):貴婦人よ、あなたを讃える者がひとり
17) ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ:アッラ・スパーニャ(スペイン風)*

[ピエトロ・ベンボという男の存在]
18) ジャック・アルカデルト(1507~1568):犠牲になろうと思い立つのは
19) 作者不詳:多くの人は、嬉々として恋で傷つく
20) ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ:サルタレッロとピーヴァ*

[1505~1519年――フェラーラ公エルコーレの死、宗教への逃避]
21) ニコロ(生歿年不詳):あなたがいなくては、気高き皇后

*=器楽曲

【演奏】
カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)
[メンバー]
エリア・カサノヴァ(ソプラノ)
ウゴ・ボリバル(カウンターテナー)
ホルヘ・モラタ(テノール)
パブロ・アコスタ(バリトン)
ダヴィド・アンティク(各種リコーダー)
サラ・アゲダ(ルネサンス・ハープ)
ロベルト・カセス(ルネサンス・ギター、ビウエラ)
パウ・バリェステル(各種打楽器)
カルレス・マグラネル(総指揮、ビウエラ・デ・アルコーヴィオラ・ダ・ガンバ)

【録音】
2018年9月10~11日、アルフォンソ5世音楽堂、バレンシア(スペイン西部)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付]
歌詞・解説日本語訳:白沢達生

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年05月31日 00:00