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Cabaret Voltaire(キャバレー・ヴォルテール)、入手困難な初期名作2タイトルが復刻

Cabaret Voltaire(キャバレー・ヴォルテール)

ノイズ/インダストリアルの草分け的存在であり、ポスト・パンク時代においてもっとも重要なバンドのひとつに挙げられる歴史的バンド、キャバレー・ヴォルテール。イギリスの工業都市シェフィールドで結成、先鋭的で破壊的なサンプリング/コラージュ手法でスロッビング・グリッスルと並ぶノイズ・バンドの代表格として地位を確立。その後、よりダイナミックな音響とビートをモノにしダンスへと歩を進め、今日のテクノ、アブストラクト、エレクトロに多大な影響を与えた。

『Chance Versus Causality(チャンス・ヴァーサス・コーザリティ)』
初商品化。リマスター作品。1979年、バベット・モンディーニ監督による同名映画のサウンドトラックとして制作された作品。
この作品は即興演奏で構成されており「リズムを減らし、より多重録音を」という当時の一文が残されている。勢いがあり即興的ながら茶目っ気たっぷりで温もりが感じられるこの作品は、この時期におけるキャバレー・ヴォルテールの刺激溢れる瞬間を切り取ったものであり、ヴォーカル・サンプリング等の技法やサウンド全体を通して『Nag, Nag, Nag』と『Voice of America』のリリースの間を強く結びつけるアルバムとなっている。

 

『1974-76』
リマスター作品。1980年にインダストリアル・レコードからカセットで発売され、その後1992年にMute傘下のThe Grey Area よりCDで再発され現在は廃盤。
本作は、バンド結成初期の音源の中から自身でセレクトされた楽曲集である。それらは全てクリス・ワトソンの自宅屋根裏にあるオープンリールのテープレコーダーで録音されたのだが、その中の数曲が1976年、バンド自身によってカセットテープで限定数リリースされ今となっては伝説のお宝バージョンとなっている。

タグ : リイシュー リマスター ロック復刻&発掘

掲載: 2019年07月09日 11:53

更新: 2019年07月17日 18:30