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ロザコヴィッチ/ただ憧れを知る者のみが~チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲、他

ダニエル・ロザコヴィッチ~ただ憧れを知る者のみが

恐るべき才能、天才ヴァイオリニストのチャイコフスキー!

2018年6月に、いきなりDGからデビューした天才ヴァイオリニスト、ダニエル・ロザコヴィッチ。2001年、ストックホルム生まれ。15歳の誕生日に名門ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、16歳の時にデビューCD、バッハのヴァイオリン協奏曲集を録音しました。バッハでは、モダン楽器、モダン奏法による揺るぎない安定感をもった技巧と、陰翳が細やかに移り変わる琥珀色の落ち着いた音色、そして自然な音楽の流れの中に、寂しさや物悲しさといった人間感情の奥底の表情を覗かせる成熟した演奏に驚かされました。

待望の第2弾は2019年4月の録音で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を中心としたプログラムです。そしてカップリング曲を他の作曲家の協奏曲にするのではなく、チャイコフスキーの小品集(編曲物を含む)として、アルバムの統一感を強めていることが注目されます。しかも編曲物にはアウアー編曲のオペラ・アリアやエルマン編曲の歌曲、といった他のヴァイオリニストがあまり手掛けない作品も入っています。とくに後者は、エルマンが原譜に無い熱情的な上行パッセージを入れ、後半をダブルストッピングで果てしなく高揚する、極めて個性的かつ感動的な編曲です。この編曲に目を付けたこと自体、只者ではないと思います。参考までにエルマン自身が演奏した音源を埋め込みましたので、ロザコヴィッチの今回のCDと比べてみていただければ幸いです。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)


【参考音源】チャイコフスキー「ただ憧れを知る者のみが」(エルマン編曲)
エルマン(vn)シーガー(p)1952年録音

ロザコヴィッチによるDG録音第2弾は待望のチャイコフスキー・アルバム。ロシアの偉大な作曲家による大傑作、ヴァイオリン協奏曲と管弦楽とソロ・ヴァイオリンのためのロマンティックでメランコリックな名曲をカップリングした音楽の玉手箱です。

このアルバムの指揮を務めるウラディミール・スピヴァコフは、ロザコヴィッチが2010年5月21日にモスクワのスヴェトラーノフホールでソロ・デビューを飾った時の指揮者でもあります。このアルバムの録音は、9年後に同じ会場で、スピヴァコフ指揮のロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団との共演で行われました。

「この最初のコンサートでの感動を決して忘れることはできません。彼は私にとって最初の指揮者であり、私の音楽キャリアにおける比類ない礎なのです」。チャイコフスキーは、ロザコヴィッチにとって特別な作曲家です。「チャイコフスキーのメロディは聴く人の心を掴んで放しません。チャイコフスキーを聴いた後、その音楽はあなたの頭に何時間も残るでしょう。私の場合はそれが何日も続くのです。この作曲家は、言葉では伝えられない気持ちを彼の天才的なメロディーの中で雄弁に語っています。チャイコフスキーを演奏するとき、私は本当に素晴らしい気分になります。チャイコフスキーは現実世界で自分の心を開放することができませんでした。が、常に彼の音楽の中では自らの心を解き放っているのです。」
(ユニバーサルミュージック/IMS)

【収録予定】
チャイコフスキー:
(1)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
(2)レンスキーのアリア(歌劇《エウゲニ・オネーギン》作品24第2幕)[レオポルト・アウアー編曲/マイケル・ロット管弦楽編曲)
(3)ただ憧れを知る者のみが(6つのロマンス作品6から)[ミッシャ・エルマン編曲]
(4)メロディ(なつかしい土地の思い出 作品42 第3曲)[エドゥアルト・ハーマン編曲]
(5)感傷的なワルツ(6つの小品  作品51 第6曲)
(6)瞑想曲(なつかしい土地の思い出 作品42 第3曲)[アレクサンドル・グラズノフ編曲]
(7)ワルツ・スケルツォ 作品34

【演奏】
ダニエル・ロザコヴィッチ(ヴァイオリン)
ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヴラディーミル・スピヴァコフ(1,2,6,7)
スタニスラフ・ソロフィエフ(ピアノ,3,4,5)

【録音】
2019年4月 モスクワ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年08月21日 00:00