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ジョン・バルビローリ没後50年記念!コンプリート・RCA&コロンビア・アルバム・コレクション(6枚組)

バルビローリ

バルビローリ没後50年リリース。ニューヨーク・フィルとRCAとコロンビアに残した全録音が初めてボックスセット化。アメリカの聴衆を唸らせた巨匠壮年期の鮮烈な名演集。

ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団(ニューヨーク・フィルハーモニックの前身)が、若きジョン・バルビローリを1937年にトスカニーニの後継者として選んだとき、彼はまだアメリカではほとんど知られていませんでした。しかしこの36歳のロンドン出身の指揮者によるニューヨーク・フィルでの最初のシーズンは、聴衆にとってもオーケストラ奏者にとっても充実した成果と映ったのでした――前任者のトスカニーニが指揮するNBC交響楽団と不当に比較されたり、やアメリカ国粋主義とも思える2人の影響力のある批評家からの酷評を受けたりしていたとしても、です。

1938年からイギリスに戻った1943年にかけて、バルビローリはニューヨーク・フィルとRCAおよびコロンビアに一連の録音を行ないました。後年のハレ管弦楽団との録音を中心とするEMI録音がよく知られているのに比べると、これらニューヨーク・フィルとの録音は78回転のモノラル録音ということもあって原盤保有会社からの復刻が積極的には行われてきませんでした。
バリビローリ没後50年を機に、その全貌が最新のマスタリングによって6枚組のCDボックスにまとめられ、ついに明らかになります。

1938年録音のドビュッシー「イベリア」、チャイコフスキー「フランチェスカ・ダ・リミニ」、そして同曲初録音となった1939年録音のシューベルト「悲劇的」は、「ニューヨーク・フィルが当時録音オーケストラとして無比の存在だったことの証左。シューベルトは力強くエネルギーに満ちているが、シューベルトの微笑みを忘れない。チャイコフスキーでは、晩年のニュー・フィルハーモニア盤よりも簡潔かつスリリング。ドビュッシーでの色彩感は圧倒的」(英グラモフォン誌)と絶賛されています。

モーツァルト作品では後年の再録音がない1940年録音のクラリネット協奏曲(ソロはベニー・グッドマン)、1941年録音のピアノ協奏曲第27番(ソロはロベール・カザドシュ)、交響曲第25番が貴重。バルビローリが得意としたブラームスでは、交響曲第2番と大学祝典序曲が光り、シベリウスでは後年のハレ管との完熟の名演と比べると、若々しくかつドラマティックな前進力に富んだ交響曲第1番と第2番が聴きものです。19世紀生まれの巨匠世代さえも好んで演奏したチャイコフスキーの組曲第3番の第4曲(変奏曲)も熱いロマンティシズムを臆面もなく発揮させています。

コンチェルトではグッドマン、カザドシュのほか、若きナタン・ミルシテインとの濃厚なロマンティシズムが横溢するブルッフの第1番が名演といえましょう。バルビローリのコンチェルトの付けの巧みさは早くから知られていて、ルービンシュタインやハイフェッツが自分の協奏曲録音にこぞって起用していますが、その実力はここでも余すところなく発揮されています。

過去に復刻専門のマイナーレーベルからCD化された音源もありますが、今回はソニー・クラシカルのアーカイヴに保管されていたオリジナル・マスター(ディスクおよびメタル原盤)を使用して復刻している点に意義があります。その中には今回のセットで24bit/192kHzリマスターされた音源17曲が含まれています。
各ディスクはLP発売時のオリジナル・ジャケット・デザインをもとにした紙ジャケットに封入され、それらをクラムシェル・ボックスに収めています。
(ソニーミュージック)

『ジョン・バルビローリ/ コンプリート・RCA&コロンビア・アルバム・コレクション』
【収録内容】
<CD1>
1. パーセル(バルビローリ編):弦楽のための組曲
2. ドビュッシー:イベリア
3. チャイコフスキー:フランチェスカ・ダ・リミニ Op.32
4. レスピーギ:ローマの噴水

[共演]
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
[録音]
1938年2月7日(1, 2), 1938年2月9日(3), 1939年1月21日(4), ニューヨーク、カーネギー・ホール

<CD2>
1. シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D.417「悲劇的」
2. シューベルト:5つのドイツ舞曲 D. 89
3. ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73

[共演]
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
[録音]
1939年1月21日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(1, 2),
1940年3月27日、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール(3)

<CD3>
1. シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 Op.39
2. シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43

[共演]
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
[録音]
1942年4月11日(1), 1940年5月6日(2)、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール

<CD4>
1. スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲
2. R=コルサコフ:『スペイン奇想曲』Op.34
3. ラヴェル:『ラ・ヴァルス』 M.72
4. ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』Op.9
5. ブラームス:『大学祝典序曲』Op.80
6. ドビュッシー:『小組曲』L.65より「バレエ」
7. ドビュッシー:『第1狂詩曲』 L.116
8. J.S.バッハ(バルビローリ編):『羊は憩いて草を食み』BWV.208

[共演]
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
ベニー・グッドマン(クラリネット:7)
[録音]
1940年5月6日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(1),
1940年11月16日、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール(2-5)
1940年12月16日、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール(6-8)

<CD5>
1. モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
3. モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183

[共演]
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
ベニー・グッドマン(クラリネット:1)
ロベール・カサドシュ(ピアノ:2)
[録音]
1940年12月16日(1)、1941年11月3日(2-3)、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール

<CD6>
1. ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調Op.26
2. チャイコフスキー:組曲第3番ト長調Op.55 より 第4曲「主題と変奏曲」
3. バルビローリ:『エリザベス朝組曲』
[共演]
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン:1)

[録音]
1942年4月11-12日、ニューヨーク、リーダークランツ・ホール

【演奏】
ジョン・バルビローリ(指揮)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2020年01月24日 00:00