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世界的フォーク・レジェンド、Gordon Lightfoot(ゴードン・ライトフット)、約16年振りとなる新作『SOLO』

Gordon Lightfoot(ゴードン・ライトフット)

カナダが誇る、最も祝福されたソングライターであり、世界的なフォーク・レジェンドとしても知られる、ゴードン・ライトフット。レジェンド級のシンガー・ソングライター達からも大きなリスペクトを受ける彼は、1996年にアルバム『LIGHTFOOT!』でデビューを果たして以降、半世紀以上にもわたりミュージック・シーンで活躍を続ける、真の伝説的アーティストの一人だ。一時期病とも闘いながらも見事その病を克服し、現在も国宝級の「歌」を世界に届けてくれる、名実ともに「レジェンド」の名にふさわしいアーティストなのだ。

そんな真のレジェンドが、スタジオ・アルバムとしては2004年に発表した『HARMONY』以来、実に約16年振りとなる最新作『SOLO』を完成させた。アコースティック・ギターの音色と歌声だけで、素晴らしく心地よい世界を創り出すことのできる数少ないアーティストの一人であるゴードン・ライトフットだが、その最もピュアな側面をのぞかせてくれるかのような、彼のつまびくギターと歌声だけで全編を彩っていく、伝説にしかなしえないほどのシンプルでありながら見事な空間を創り上げる、素晴らしい作品を今私たちに届けてくれるのだ。

この最新アルバム『SOLO』は、彼が命の危険を伴う腹部大動脈瘤という病にかかる直前となる、2001年後半から2002年初めにかけて書き留められていた楽曲を、トロントにある自宅で見つけたところから、その物語が始まる。約20年前にCD2枚分となる楽曲を書き上げていたのだが、その楽曲たちは最終形に完成されることなく、そのまま彼のオフィスに残されていたという。その貴重な楽曲たちを偶然見つけたライトフットは、そのままオンタリオ州ハミルトンのダウンタウンにあるGrant Avenue Studioに行き、たったギター一本だけをお供に、この美しい作品を作り上げたのだ。ゴードン・ライトフットというたぐいまれなる才能を持つアーティストの最も「純粋な」姿を私たちに聴かせてくれる、まさに宝箱のようなアルバムだといえるだろう。

60年代から70年代にかけてのフォーク・ポップ・シーンを定義づける存在であるゴードン・ライトフットは、カナダで最も権威のある芸術賞、Governor General's Performing Arts Awardを受賞するほか、カナダのグラミー賞と呼ばれるJUNO賞を数多く受賞、何度もグラミー賞にノミネートされ、カナダ・ミュージック・ホール・オブ・フェイム、カナダ・カントリー・ミュージック・ホール・オブ・フェイムの両方への殿堂入りを果たすなど、まさに「最も祝福された」ソングライターだ。

彼の曲は、エルヴィス・プレスリーやニール・ヤング、ボブ・ディラン、バーバラ・ストライザンド、エリック・クラプトン、ジュディ・コリンズ、オリヴィア・ニュートン・ジョン、ポール・ウェラーなど、数多くのそうそうたるアーティスト達がカヴァーし、彼に対する最大のリスペクトを表現しているほか、彼が発表した「Sundown」や「The Wreck of the Edmund Fitzgerald」そして「If You Could Read My Mind」といったヒット曲は、カナダの大自然を感じさせてくれる見事な楽曲で、まさに国宝級の名曲として称えられている。

タグ : SSW シンガーソングライター

掲載: 2020年02月21日 13:49